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STAP細胞は驚くべき発見なのか?

STAP細胞は刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells)と呼ばれる分化多能性細胞の事である。分化多能性細胞は、卵子が受精して分裂する過程の2細胞期から16細胞期あるいは32細胞期の桑実胚の状態に近い細胞のことである。

この万能細胞が注目されるのは、動物においてリセットができないという常識を覆したことにある。

もちろん、この常識を覆したのは京都大学iPS細胞研究所所長、山中伸弥教授である。

 

iPS細胞の発見で、動物においてもリセット機能が隠されていることが証明された。つまり、一本の大木が手足にあたる幹を切られてもふたたび再生できるように、タコの足のように、失われた器官を再生する道筋が作られたのである。

究極の再生がクローンである。

あらかじめクローンの体を用意し、記憶を継続的に持つことで永遠の命を手に入れることができるかもしれない。

そう、人類の夢、秦の始皇帝が手に入れようとした『不死』を可能にする技術なのである。

 

この山中教授のiPS細胞にはいくつかの欠点があった。

・遺伝子操作という高度な技術の為に、組み替えた細胞が正常に機能するのは0.数%の確率に過ぎない。

・同一の細胞であるハズのiPS細胞に拒否反応を示すことがある。

おおまか言うと、この2点である。

とにかく、正常に成長する可能性が低いのだ。

もちろん、この問題を解決する為に様々な研究がすすめられている。時間と共に解決されてゆくと思われていた。

 

しかし、STAP細胞の発見がそれを覆すことになるかもしれない。

iPS細胞が遺伝子操作で4つの遺伝子に干渉しなければならないのに対して、STAP細胞は外部からの刺激のみで細胞のリセットを完了させてしまう。

成功率は数%と言われており、10倍以上の成功率を達成できる見通しだ。しかも遺伝子を傷つけていないので、異常細胞の発生率も低いと考えられている。

そして、リセット期間が数週間で済み再生に掛かる期間が短縮されることだ。何と言っても水素イオン指数(pH)5・7の希塩酸溶液に約30分浸して刺激するだけでリセットできるのだからお得感は特盛である。

しかし、今後の課題も多い。

1つは、生後1週間以内のマウスの脾臓と若い細胞からしか成功していないことだ。米ハーバード大ですでに人の万能細胞「STAP細胞」が確認されている。バカンティ教授は共同通信の取材に新生児の皮膚線維芽細胞に弱酸性溶液による刺激を与え、約1週間後にマウスのSTAP細胞とよく似た球状の塊をつくることに成功したと述べている。

こちらも同じ生後一週間である。

しかし、考え方を変えれば、生後一週間の細胞を初期に採取しておけば、将来の治療で利用できることが証明された訳だ。

たとえば、事故で腎臓を失ったとして、人工腎臓で延命し、その間にSTAP細胞から腎臓を造り直すという未来の治療法が考えられる。

今後、成熟した細胞からリセットできるかが、研究のテーマになって来るだろう。拒否反応を起こさない交換できる臓器の造化が産業になるかもしれない。

 

そして、最も期待されているのが注入治療である。

延髄などに損傷を持って歩けない患者の延髄に万能細胞を注入すると、その組織に変化して不足していた神経細胞を再生するという研究がマウスで成功している。

 

また、全世界で患者数が1億人と言われるハゲ治療薬が生まれるかもしれない。

尤もこちらでは、最近のニュースでペンシルベニア大医学大学院のXiaowei George Xu准教授で「Nature Communications」に掲載された記事によると、皮膚細胞を毛包再生可能な幹細胞に戻すことに成功したと書かれている。再生した上皮幹細胞を移植することで髪がふさふさに戻るかもしれないらしい。

どちらが早いかは神のみぞ知る。

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