知性と生活保護と反日教育
道具と会話は相手の知性に依存する。
古代ギリシャ人にレコードとCDを渡した場合、長い時間を掛けてレコードが音楽媒体であることを突き止めるだろうが、CDも同じだとは気が付かないだろう。
会話も同じ、相手の知性が標準に達しないと効果を発しない。
19世紀は暴力と支配の世紀であった。
圧倒的な暴力によって他者を蹂躙する。彼は文化の伝道師であり、その土地から富を奪う支配者であった。
東洋と西洋に文化度の落差があった訳ではない。
知性のベクトルが異なっていたのだ。
互いに理解しようという意識がないなら知性があってもないのと同じなのである。
知性とは本当に難しい媒体である。
救済の為に設けられた生活保護制度、誰もが安心して暮らせる世界の礎である。
しかし、『恥』を失った人間には自堕落な生活を送らせ、人間としての尊厳を奪い去る媒体に過ぎない。
どうしてそんなことになってしまったのか?
答えは最初から判っている。
世界が歪なのだ。
間違った設計図から生まれる建築物は歪な形になってしまう。
自由と権利だけを教えられた子供達に義務と責任を感じない。
反日教育を受けた国民は敵対心しか持ち合わせていない。
周りを見ない歪は人間を生み出している。
答えが判っているからと言って、訂正するのも簡単ではない。
自由に好き勝手に暮らしていたヘレン・ケラーを人間にするには躾が必要であった。
言葉理解する為の知性が必要であった。
どうやって教えるの?
アニ・サリバンはヘレンの自由を奪い、スプーンを使うことを憶えるまで食事を与えなかった。
知性と教養を教えることは難しい。
それは時として暴力となり、相手の自由と権利を奪うことになる。
違うのはそこに自愛があるかどうかだ。
正義のない力は暴力であり、力のない正義は無力だ。二つが揃わないと正しい道も示せない。
難しいことだ。
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