竹中平蔵は多様な価値を認められない可哀そうな方だ。しかし、それに影響される我々も同じか!?
物事には多様な価値観があり、必ずしもその時代の価値観に合っているとは限らない。
社会の価値を金銭にしか換算できない方は、心の貧しい方だ。
どんな美しい光景を目にしても、『古臭い』と色眼鏡を掛けてみると、その中にある素朴な良さに気付くことはないだろう。
西洋社会学、資本主義に染まった色眼鏡を掛けている方がお金がすべてであり、それ以外の価値観を認めようとしない。
竹中平蔵、橋下徹などもその一例である。
私は大阪の建築物高さ制限を重視している。
高い高層ビルやタワーなど、巨大な墓石にしか見えない。見苦しいと思っている。
その逆に、屋久島の縄文杉などに感動を覚える。
自然と共有、共生しての人間社会である。
傲慢な建築物は大嫌いである。
町を再開発するとき、昔からある井戸や池、古木や古い屋敷に配慮して、町の設計をした住宅がある。
そう言ったものを見ると素晴らしいと感動するが、一般的にはすべて破壊して新しくする。
なんと傲慢なことだろう。
<<傲慢な竹中平蔵>>
東洋経済のインタビューで竹中平蔵はこう言っている。
「みなさんには貧しくなる自由がある」
「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」
常に自分は成功者であるという発言である。
最近、考古学でひらがなが半世紀時代を遡ったというニュースを覚えておいでか。
考古学は何十年も土を掘って出てくるものを検証するのが普通で、評価されたり、ニュースになる方が稀な学問である。
考古学や民俗学で成功したという話は聞いたことがあまりない。
成功してもお金持ちになる可能性はほとんどない。
お金にしか価値観がない人間は、極論を言えば、お金を得る為に人を殺しても何とも思わない人間である。
金を稼げない奴は、金を稼げる奴の足を引っ張るな!
これほど傲慢な言葉があるだろうか。物価値を知らない愚か者である。
<<傲慢な人間ほど、物を知らない>>
江戸時代の人間が科学以外の分野で、現代人に劣っているかというとそうでもない。
最近、映画になったりした『天地明察』の安井算哲は、天文学が天才である。
授時暦を解析し、大和暦を作り上げた。
しかし、これを理解するには天文の知識が入り、星々の運行を知らなければならない。
現代科学でも、人工衛星や探査機を打ち上げるには天文の知識が必要である。
観察技術を除けば、安井算哲の知識は現代人となんら変わりない。
竹永平蔵はそんな知識をお持ちだろうか?
天体の知識は、空を見上げて星々を観察するところから始まる。何十年、何百年の知識の集合体が天体知識である。過去の偉人が居なければ、存在しないものである。
その知識を使って、軌道計算を行い。
我々は今の暮らしを維持している。
平蔵さん、人工衛星の軌道計算を過去の数式なしに起ち上げることができますか?
人工衛星がなければ、気象予測も、衛星通信も、GPPも使用できない。
過去の偉人、それも大多数が報われることがなかった方々の努力の結晶が我々の生活を支えている。
そんな恩人に、『成功した人の足を引っ張るな』と言うつもりなのだろうか。
金銭だけの価値観で、成功者と脱落者のレッテルを貼るのはよして貰いたい。
少しは禅や美術鑑賞、山登りなどを経験して、新しい価値の探索も見て貰いたいものである。
私達の不幸はそんな価値観も判らない愚か者が、この国の中枢近くにいる。
そして、そんな者の為にそんな価値観を強制されていることだろう。
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竹中平蔵(下)「リーダーは若者から生まれる」
http://toyokeizai.net/articles/-/11927
日本の新しいモデルを創る「新世代リーダー」とはどんな人なのか。どんな能力、教養、マイ ンドセット、行動が必要となるのか。国内外のリーダーを知り尽くした、各界の識者たちに「新世代リーダーの条件」を聞く。
第3回目は、小泉内閣において、経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣を務めた、竹中平蔵・慶応大学教授が、優れたリーダーの共通点を語る。
昔の民主主義は、もっと厳しかった
今の日本には、問題解決のための案を出さず、批判ばかりしている人が多い。小泉内閣の中にいて批判ばかりされているときに、批判のパターンは3つしかないことに気がついた。
1つは、反対のことを言えばいい。金利が下がれば、「金利が下がったら、年金生活者が困る」と言い、金利が上がれば「中小企業が困る」と言う。このやり方であれば、いつも批判することができる。
2つ目は、永遠の真理を言えばいい。たとえば、「もっと戦略的に考えないと駄目だ」とか、「もっと目線を低くして考えないと駄目だ」といった正論を言う。戦略的に考えなくていい、という人は誰もいないので、否定しようがない。
3番目は、相手にラベルを貼ってしまえばいい。「あいつはアメリカ原理主義者だ」とか。これはもう思考停止だ。
どうしても人を批判しなければならないときは、この3つのパターンのどれかを使えばいい。この3つには明らかな共通点がある。それは、どうすればよいかという対案がないということだ。
昔の民主主義は、もっと厳しいものだった。自分が何かを主張したら、「じゃあ君やってみろ」と言われるし、「あなたは死刑の執行に賛成か? 反対か?」と聞かれて、「賛成だ」と答えれば、「では、あなたが執行してください」と言われかねなかった。そうした厳しさが、民主主義の一つの原点だった。
ところが今の日本には、人の批判だけをしていればいい、心地良い空間ができてしまった。「あのお年寄りかわいそうじゃないか。何とかしろ」と主張はするが、「では、しばらくの間、あなたがお小遣いを削って支えてください」と言われると、「いやいや、それは俺の問題ではない」と逃げることができる。
批判に耐える力は、リーダーにとってもっとも重要だが、批判に耐えるのは本当に大変だ。
小泉政権時代、不良債権処理のために公的資金注入を決めた翌日、新聞の論調は反対のほうが多かった。それを小泉さんに伝えたところ、「気にしなくていい。そのうちわかるから」と一言だけ言った。これこそが、腹の太さだ。しかし、普通はみな、周りにどう思われているかが気になってしまう。結局、批判に耐えて、自分が信じた事を信じる力こそが、信念だと思う。
批判に耐えるために大事なのは、「捨てる力」だ。今の地位を失ってもいい、いつ辞めてもいい、と思えるかどうかで、批判に対する対抗力が違ってくる。大臣時代も、私はケンカする必要があれば、いつでも受けて立つ覚悟だった。私には守るものはなかったが、守るものがある人は大変だと思う。
成功者の足を引っ張るな
これからのリーダーは、しがらみのない、若い人から出てくるはずだ。「英雄は若者から学ばなければならない」という言葉があるが、それは正しいと思う。
今、慶応大学で、「イノベーション&リーダーシップ」という寄付講座をやっている。そのスポンサーになってくれているのは、着メロなどを手掛けるフェイスの平澤創社長。彼は、いろいろなところから講演を依頼されるが、大人相手にやってもムダだから、講演しないと決めているそうだ。彼は、「自分が起業できたのは、若くてリスクを感じなかったから。失うものがないというのは、すばらしいこと。だから、若い人の前では講演をする」と言っていた。
私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。
以前、BS朝日のテレビ番組に出演して、堺屋太一さんや鳥越俊太郎さんと一緒に、「もっと若い人たちにリスクを取ってほしい」という話をしたら、若者から文句が出てきたので、そのときにも「君たちには貧しくなる自由がある」という話をした。
若い人は、日本が貧しくなることにリアリティがないのかもしれない。しかし明らかに、日本中にウェイクアップコールが鳴っている。
日本の株価は、過去5年で半分になった。リーマンショックが起きたアメリカでも、株価は5年前とほぼ同じ水準だ。世界を見回しても、日本のような状況の国はない。
しかも、日本は貿易赤字になった。貿易赤字になったのは、地震でサプライチェーンが壊れて、原子力発電所が止まり、鉱物性燃料の輸入が増えたという理由もあるが、それだけでは説明できない。2012年8月の日本の輸出を5年前と比べると、なんと25%も減っている。対米輸出に限ってみると、36%も減っている。これは明らかに産業の空洞化が起きている。
ハーバード大学教授のロナルド・ハイフェッツが書いた『最前線のリーダーシップ』という本の中に、「リーダーはバルコニーに駆け上がれ」という言葉が出てくる。これは要するに、「鳥の目で見ろ」ということだ。ダンスホールで踊っているときに見える光景と、バルコニーに上がって、上から見える光景は違うことがよくある。
日本の貿易構造についても、一歩引いて俯瞰して見ることで、こうした大きな変化が起きていることに気付く。このように、鳥の目でリスク管理する力がないと、リーダーは務まらない。この「バルコニーに駆け上がれ」というハイフェッツの教訓は、リーダーにとって、ものすごく重要だ。とくに、若い人はゆとりがなくて、汲々としているだけに、このメッセージを意識した方がいい。
(以下略)
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9世紀後半の土器にひらがな 京都
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121129/t10013835831000.html
京都市にある平安時代の貴族の邸宅跡から出土した9世紀後半の土器に、多数のひらがなが書かれているのが見つかりました。
ひらがなは、これまで10世紀になって確立したと考えられていて、専門家はひらがなの歴史が半世紀ほどさかのぼることを示す第1級の貴重な資料だとしています。
ひらがなが書かれた土器は、京都市埋蔵文化財研究所が去年4月から京都市中京区にある平安時代の貴族、藤原良相の邸宅跡で行った発掘調査で見つかりました。
土器は9世紀後半の皿や高つきなど20点で、その表面に合わせて150字ほどのひらがなが書かれていました。
研究所によりますと、このうち直径14センチの皿の破片の裏に書かれたひらがなは「うとましい」という意味の「ひとにくしとおもわれ」(人憎しと思われ)と読めるということです。
また、別の皿の破片に残る「かつらきへ」という文字は、当時の歌でよく使われたことばだということです。
研究所によりますと、これまでひらがなは「土佐日記」や「古今和歌集」などがつくられた10世紀になってから確立されたと考えられていて、9世紀に書かれたものはほとんど見つかっていませんでした。
当時、文化の中心だった京都で9世紀後半のひらがながまとまって見つかったことで、専門家は、ひらがなの歴史が半世紀ほどさかのぼることを示す第1級の貴重な資料だとしています。
京都市埋蔵文化財研究所の吉崎伸調査課長は「当時、平安京は、文化的にはいちばん進んでいた場所で、当時の貴族がひらがなを使いこなしていたことが分かる。ひらがなの発生や発展を知るうえで、非常に重要な資料だ」と話しています。
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