4人に1人「不可能」、放射能の除染はできるが、今やっていることは移染であって、除染ではない。
除染とは、放射能を隔離することであり、水で流すことでも土に埋めることでもない。
地面に浸透した放射能物質が土の成分に吸着されて固定化するとか、地下に浸透しないとか言っているがすべて嘘であります。
チェリノブイリのNHK特集(最近、ETV特集で再収録)されていましたが、放射能は移動します。
一度除染した畑が、再び高濃度の汚染地帯になることが収録されております。
この事例から推測されることは、何らかの要因で放射能は移動すると考えるべきでしょう。
たとえば、動物のフン、落ち葉など移動、地下水の変化などが考えられます。
地中の放射能は、飽和点を超えると地下水へと流出します。
特に、セシウムは水に溶け出しますので、地下の水が移動すれば、一緒に希釈されながらも移動しまう。
何年~何十年掛けて、湧水として流出する可能性もある訳です。
セシウムの半減期は、約30年です。
しかし、30年で無くなるのではなく、半分になる訳であり、無害になるのは100~300年先のことです。
<セシウムの無力化>
セシウムが水と相性がいいことを利用すれば、セシウムの固形化が簡単にできます。
たとえば、焼却灰などに凝縮した上で、モルタルと水を加えてセメント化するというのが1つの手であります。
さらに、水などで流されないように容器の中に入れます。
水がなければ、セシウムの流出は起こりません。
私は当初から“石棺ブロック”を提唱しております。
簡単に言えば、コンクリートブロックで作ったコンテナーです。
このコンテナーの中に、セシウム灰とモルタルと水で混ぜたセメントを入れて、ピラミッドのように重ねます。
高さ100mくらいのピラミッドを幾つも造り、最終的には、土を被せて緑化します。
『放射能を封じ込めた聖域』として、鎮守の森化をすれば、100年くらい後は、放射能を閉じ込めた森として観光資源にもなり、エジプトのピラミッドにも負けない価値が生まれるかもしれません。
放射能は閉じ込めるという基本的な作業をするだけです。
<政府の最終処分場>
さて、政府の最終処分方法が気になるところです。
一か所に集めるだけでは危険です。
放射能物質をどう閉じ込めるのか?
その方法が公開させるまで油断できません。
<4人に1人「不可能」 福島県除染、割れる専門家>
現在の政府『除染』は、移染であって意味はありませんが、それを根拠に『除染は不可能』とならないことを祈りたいです。
おそらく、今後も放射能の移動が活発になり、関東地区では特に高い地域が出てくることになると予想されます。
すでに、部分的な高濃度汚染地帯が発生しているので間違いないでしょう。
最も高い福島第1原発周辺の問題を解決しないと、汚染の拡大は防げません。
もしかすると、『放射能は人体にほとんど影響しない』という結果が得られる可能性もありますが、それが証明されるのは100年ほど先の話です。
人体に重大な遺伝子被害が出る可能性を見過ごして、『放射能は人体にほとんど影響しない』ことに賭けるのは、余りにも危険なことです。
放射能を心配して道化師になるのは、笑い話になりますが、
遺伝子被害で日本人が大量の死の恐怖に晒されるのは、洒落になりません。
どちらを選択するのかは、日本政府に合って民衆にないのは、民主主義として大きな欠陥ではないでしょうか。
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(2012年9月21日)4人に1人「不可能」 福島県除染、割れる専門家
http://www.minyu-net.com/news/news/0921/news5.html
東京電力福島第1原発事故後に本県で行われている除染について、日本原子力学会員の4人に1人が「技術的に不可能だ」と考えていることが、同学会に所属する土田昭司関西大社会安全学部教授(安全心理学)らが学会員を対象に行ったアンケート調査で明らかになった。学会は「福島特別プロジェクト」と銘打ち、本県市町村の除染を支援する活動を行っているが、除染の実効性をめぐり専門家の間でも意見が分かれている実情を浮き彫りにしたかたちだ。
土田教授が20日、広島県東広島市で開かれている学会の「秋の大会」で発表した。アンケート調査は今年1~2月、学会員名簿から1400人を無作為に抽出して行い、このうち611人から回答を得た。「汚染された土地の除染は、本当は技術的に不可能だと思う」との設問に、「当てはまる(そう思う)」「強く当てはまる(強くそう思う)」と回答した会員が、合計でおよそ4人に1人に上った。土田教授は発表後の取材に、「『不可能だ』と答えた会員の中には、『汚染は健康被害が出るレベルではないのに除染は意味があるのか』と思う人なども含まれると思うが、今回のアンケートでは真意までは分からない」と分析する。
(2012年9月21日 福島民友ニュース)
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