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橋下市長さん、電力が足りる足りないで揉めるより、やれることをやりましょう!?

政府と関電が夏の電力が足りないかもしれないと脅迫めいたことを言っておりますが、

付き合っていたのでは、もしかの時に対応できなくなります。

・喧嘩は喧嘩 (関電との交渉)

・対策は対策(電力不足)

この2つは分けて考えてもらいたい。

電力が足りなくなるかも???

そんな不安を企業に与えるのは、関西の長の一人として恥ずかしい限りです。

関電に主張すべきことは評価できますが、対策と主張はまったく別のものと考えて頂きたい。

関電が電力需給の計画を明らかにしない以上、

そんな不遜な会社を当てにせず、十分な対応を取った上で喧嘩を行なうべきです。

政府・関電の主張は電力が足りなくなるから、原発の再稼働が必修であると繰り返し言っております。

この根拠をひっくり返すことが、今、関西の長が行なうべきではないでしょうか。

<足りない電力をみんなで作ろう>

関西電力の供給と消費予測、昨年のデータを見比べましょう。

〔関電の供給力〕
関電設備供給量 2,811万kW←実際の関電供給できる電力です。
ISEP予測供給量 2,677万kW
政府予測供給量 2,486万kW

〔関西の電力消費量〕
ISEP予測使用量 2,785万kW
政府予測使用量 3,138万kW

〔他府県等の融通予測〕
ISEP予測融通量   47万kW
政府予測融通量   47万kW

〔予測される不足量〕
ISEP予測不足量   61万kW
政府予測不足量   605万kW

〔2011年の実績〕
実際の消費量  2,785万kW
政府の予想量  3,004万kW(不足予想 △123万kW)

環境エネルギー政策研究所(ISEP)は昨年の夏と同じと仮定しております。
去年並であれば、足りない電力は、61万kWであります。

一方、
政府・関電の予測はあくまで猛暑で節電をしない前提で予想しております。
不足分605万kWをどう調達するかという議論は必要ですが、猛暑を例に出すならば、冷夏の場合は十分に足りるという説明も付けるべきです。
不安を煽るだけの政府と関電は、時代劇の悪代官と桔梗屋と同じです。

事態に合わせて取る対策を考えておく必要があります。

【魔法瓶大作戦】

まず、一番てっとり早い方法は電気ポットです。

電気ポットの消費電力は、約1,000Wから1,200W程度です。0.5リットルの水を沸かした場合、3分間の沸騰時間の間に、約0.05kWhの電力を消費します。

保温時の使用消費電力は、約35Wです。

水が沸騰してお湯になる時間が約15分、1日に沸騰される回数は家庭当たり2回程度です。

これは電気代を節約する家庭の便利手帳などで、魔法瓶と電気ポットの比較などを調べると電気代・ガス代換算で載っております。

近畿の世帯数は、近畿地方 20,879,127人 9,465,591世帯です。

単純に、電気ポットを魔法瓶の変えさせることができたと考えて、

世帯数 × 〔 保温時の消費電力 + 沸騰時の消費電力 〕 = 総節約電力

9,465,591世帯  35W        42W         72.8万kW

※沸騰時の消費電力:24時間中沸騰2回30分間と換算して、高い方の消費電力2000Wと考えると、平均42Wとなる。

電気ポットを魔法瓶に変えるだけで、ピーク電力を72.8万kWも節約できます。

大飯原発の原発半基分が節約できる計算です。

ISEP予測不足量が 61万kWであるから、昨年と同じ程度の暑さなら、この“魔法瓶作戦”で十分に賄えることが判ります。

【昼間は電気を消そう小作戦】

蛍光ランプ30Wの場合で約33.55W、40Wで約37.75Wくらいです。
.
一世帯あたり電力消費量
.
14時の電気使用率

一世帯あたり電力消費量283.6kWh(2009年度)です。
その内、電灯が占める割合は 5%です。

エヤコンを切るのは死活問題ですから、設定温度を高くしましょうとしか言えませんが、

もし、12時から16時まで電灯を消した場合

世帯数 × 〔 一世帯あたり電力消費量 × 電灯の割合 〕 = 総節約電力

9,465,591世帯  283.6kWh        5%         3.7万kW

総節約電力 3.7万kWはわずかな節電でしかありませんが、

LED照明 

蛍光灯40形40Wなら直管形LEDランプ22W

白熱電球60形LV100V54WならLED照明5.8W

水銀灯400WならLED照明80W

企業や業者がLED照明に変更することによって節約される電力は、家庭とは比べものになりません。

LED照明の購入費全額を10年分割で税制控除の対象にするなどの処置と融資制度を平行して行なえば、節約電力は大きく変わってきます。

【役所も節電】

昨年の夏の節電で、東電管内の電力需給を書いたが、今度は関電である。
〔 計画停電なんていらない!?(2011年4月10日) 〕

東電管内の電力消費を調べた結果、

パチンコ屋などのホールと役所など公共施設の消費電力が意外と多いことが判った。

関東では、
>ホールのピーク電力の削減 50% 207.5kW/h
>(ホールにおける電気使用量 415万kW/日)
>公共性が高い大学は、50%節電 67.9万kW/日
>(主な大学の電気使用量 135.8万kW/日)
>役所等の施設の節電でも数百万kW/日の節約が可能。

となっていたが、これは関西でも同じだと思われる。

橋下徹市長は、電力の使用状況をもう一度精査するのが、節電に一番の近道である。
大阪、兵庫、京都、滋賀などで、緊急時にカットできる電力を点検しておけば、数百万kWを節電できる可能性がある。

さらに、ホールなどの節電協力の順位を求めれば、さらに数百万kWの電力を確保できる。

他の電力会社から融通してもらった場合、

政府の予想量で3,004万kW(不足予想 △123万kW)と数百万kWを確保していれば、2009年度程度の猛暑には対応できる。

それを越える場合でも、娯楽系の企業から協力を求めるなら、産業に大きなダメージを追わせないで済む。

当然、協力して頂いた企業への電気料金の値下げなどを、今後の交渉材料とするのは当然として、

産業に大きなダメージを与えないという強いメッセージを発して貰いたいものだ。

電力が不足するのは、

あくまで、猛暑だったという仮定であり、

住民や企業に不安を与えるような、現在の交渉はいささか不満である。

関電が不遜であることは十分に判っているが、それを政治ショーにするのは止めて頂きたい。

電力を安定供給するという安心を与えてから。

関電と腰を落ち着けて交渉をしてもらいたいものだ。

また、長いスパンでは、地下熱利用など電力を消費しない町造りも考え直す必要がある。

当然、その税源は、電源開発促進税というものがあるので問題がないだろう。

・電源開発促進税 約2500億円

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関電、今夏の電力不足必至 大飯再稼働でも逼迫、制限令発動も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120410-00000006-fsi-bus_all

・今夏が猛暑だった場合、電力不足は19.6%、606万キロワットに達する。
・昨夏に337万キロワットあった原発の供給力がゼロになり、運転が長くなる揚水発電の供給力も4~6割に落ち込むためだ。
・ さらに大飯原発3、4号機の再稼働が実現したとしても、供給力の上積みは236万キロワットで、12%程度の電力不足が残る。「(再稼働が実現しても)需給は厳しい」(岩根副社長)のが現実だ。

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電力料金の仕組み
http://www1.kepco.co.jp/home/ryoukin/2-2p.html

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環境エネルギー政策研究所
原発を再稼働させなくても今冬と莱夏の電力は足りる
http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000159/159434/4.iidaiin2.g2.pdf
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日本の世帯数の将来推計
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Mokuji/3_Family/F_Detail.asp?fname=Tab18.htm&title1=%82Q%81D%93s%93%B9%95%7B%8C%A7%81i%95%BD%90%AC12%81i2000%81j%94N3%8C%8E%90%84%8Cv%81j&title2=%95%5C18%81%40%92n%88%E6%83u%83%8D%83b%83N%95%CA%81%40%89%C6%91%B0%97%DE%8C%5E%95%CA%8D%82%97%EE%90%A2%91%D1%90%94%82%CC%90%84%88%DA
近 畿 813,000世帯
関西圏 735,000世帯
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厚生労働全般
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10-2/kousei-data/siryou/sh10010100.html
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日本全国人口世帯数情報
http://population-japan.com/

近畿地方 20,879,127人 9,465,591世帯

大阪府 3854393世帯
兵庫県 2279625世帯
京都  1124248世帯
和歌山県396545世帯
奈良県 556329世帯
滋賀県 537036世帯
三重県 717415世帯

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原発町長 東の横綱×西の横綱 大飯原発と玄海原発の相似性
http://n-seikei.jp/2012/04/post-7837.html

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福井県の原発交付金 130億円

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電源開発促進税
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%BA%90%E9%96%8B%E7%99%BA%E4%BF%83%E9%80%B2%E7%A8%8E

2007年(平成19年)4月1日から 1,000kwhにつき375円  

「電源開発促進税」という電力会社が負担する税金のために、電気料金の2%が利用者に課されている

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電源開発促進税
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/01/01090901/04.gif
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電源開発促進税と自然エネルギーへの活用
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k8/180727.htm
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夏期の家庭での節電対策
http://www.city.ichikawa.lg.jp/env01/1111000038.html

 家庭における時間帯別電力の使用状況

 効果的な節電を行うためには、時間帯別の電気使用量を知ることが大切です。

 一日の電力需要のピークは、エアコンの使用量が多く、また工場、事業所が活発に稼動している日中14時頃となりますが、家庭では、17時以降、在宅率が上昇するため、照明、テレビ等の使用による電力使用量が増加し、夕食、入浴等がかさなる20時付近となります。

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計画停電なんていらない!?
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-7c1a.html

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杞憂です。(11) 計画停電、与謝野案、値上げ反対!!!
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/11-842a.html

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