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大飯原発を動かす為に狂気の関電

基本的に商業原発の使用に私は反対している。

原発が経済的な訳がない。

安全の為にいくら掛かる判らない。それが原発である。それが60年間ずっと変わらない現実である。

薪、石炭、石油などを比べて、ウランはトンでもないエネルギーを持っている。

ウラン235は、1gで石油2トン分(ドラム缶約10本分)、石炭なら3トンに相当するエネルギーがある。

核エネルギーが非常に大きなエネルギーであることを理解してほしい。

質量をエネルギーに変える。それが核エネルギーなのである。

1グラムのウラン235が核分裂すると、約1000分の1グラムだけ軽くなる。

つまり1000分の1グラムの質量がエネルギーに変わるのだが、これは約20億カロリーに相当する。

日本の原子力発電所で使われている核燃料の多くは、三パーセント濃縮ウランといわれるものであって、この核燃料1トン(1000kg)からおよそ20kgの死の灰と、約7kgのプルトニウム239が生成される。

このプルトニウム239が、粉末または気化して、口や鼻を通じて均等に人びとの体内に摂取されるようにしてやると、耳かき一杯分で一〇〇万人の人を殺すことが可能である。

使用済みの核燃料棒には、プルトニウム239が生成されているハズなのでこれが気化するような事態がおこれば一大事である。

話題の4号基だけでも20kg以上のプルトニウム239がありそうだ。

つまり、核エネルギーは現時点では、非常にリスクの大きなエネルギーでもある。

このリスクを下げる為に様々な安全を確保しなければならないのだから、経済的なエネルギーであり続けることができる訳がない。

核エネルギーにはリスクを伴う。

これは科学の常識であり、この常識と違う科学者には胡散臭さを感じずにいられない。

しかし、そのエネルギーの大きさから魅力的なエネルギーであることは、少しも疑ったことはない。

もし、核分裂を制御できる技術と放射能を無効化できる方法が見つかれば、無尽蔵とも思えるエネルギーを手に入れることができる。

しかし、それは遠い未来の話である。

<大飯原発は動かさなければいけない>

関西電力は奥の手を使ってきた。火力発電所の老朽化は現実のものであるが、それを理由にすべての老朽した火力発電にトラブルを起こせば、必然的に電力は足りなくなる。

そこまでして、原子力を動かしたいらしい。

老朽化した火力発電は経済性が悪く、使用したくないという関電の気持ちは判らなくないが、ならば原発を動かす気概を示して貰いたい。

以前にも言ったが、

事故が起こった場合、個人資産をすべて被災者に回す。原発作業員として現地の作業員として従事する。最低そのくらいの覚悟は示してほしい。

それが関電全社員の総意であるというなら、余程安全に自信を持っているのだろう。

私には絶対に持てない。

そうでないのなら自治体と協議を行い、新施設へ換装する間(1~2年間)だけの使用を協議するところだろう。

最終的に、原発が事故を起こした場合の被害を想定して、稼働するかしないかを使用者を含めて議論しなければならない。

原発は止めても維持費が掛かり、稼働させないと関電が倒産する。

関電が倒産することを避ける為に、自治体に原発事故のリスクを背負わせるという姿勢は狂気さたである。

老朽化した火力発電所を整備すれば、夏には十分に間に合う。

古い稼働中の火力発電所をハイブリット化すれば、2~3割の電力供給力がアップする。

1年も余裕があったのに何をしていたのやら・・・・・・

原発を動かす為に、悪魔と契約したようで恐ろしい。

-------------○-------------
関西電力 大阪・岬町の火力発電所 再開困難
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120417203900559574.shtml

原発再稼働のめどが立たず、夏の電力不足が予測されている中、関西電力は大阪府岬町にある火力発電所の早期再開は困難との見通しを示しました。

火力発電を持つ多奈川第二発電所は120万キロワットの出力がありますが、老朽化などの影響で7年前から運転を停止しています。

これまで発電所がある大阪府の岬町が再稼働を申し入れてきましたが、関電側は、「タービンなどの設備の劣化が進んでいて再稼働には3年程度を要する」として、、この夏の再稼働は行わない考えを示しました。

(04/17 23:49)

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コメント

原発推進の方々、福島原発の事故をお忘れなのでしょうか。安全神話は崩れました。福島では原発周辺に無理やり戻るようにいわれ支援を打ち切られている人たちがいます。水道水は危険とペットボトルを飲んでいるのに関わらず学校では水泳の授業が始まります。福島の悲鳴が聞こえないのでしょうか。既存のやり方はもう安全ではないのです。国は火力発電所のガス、国際価格の数倍で支払っている現状を何とかするべきです。関電は管理人様が言われるように原発稼動ありきの方針をあらためてください。原発は既に周辺自治体だけでなく日本各地の人々の問題なのです。

ショウさん、こんにちは

本当にそうですよね。
プールが始まるで“院長”ブログで、子供にプール掃除をさせていると書いてあったのを見て驚きました。

相馬市の話ですが、ホールボディーカウンターの数値が、大人と子供でまったく違う数値を出しております。子供の方が遥かに低いのです。
理由は簡単、子供には、スーパーで買ってきた安全な食品を食べさせ、大人は汚染された地元の野菜などを食べるいるからです。
そんな涙ぐましい親の努力を学校が一番裏切っております。
20mSv、今度は5mSv以下だから安全と言って、汚染された食品を給食として提供する。
学校で放射能汚染を拡大しております。
どうなっているのでしょうね。この国は?

多奈川第二発電所は、営業運転開始1977年と確かに33年の老朽しています。
しかし、35年と言えば、福島第1よりお若い。
30年以上も老朽化した原発を稼働し続けようとするスタンスはまさにダブルスタンダード

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