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原子力発電が安価でないことをやっと認めた。-原子力委員会-

原子力委員会の小委員会で、使用済燃料の再処理コストの試算が発表された。

以前から何度も指摘していたが、再処理費用や最終処分費を経費として計上しない現在の原子力コストは、紛い物である。

原子力が安いなんて“真っ赤な嘘”である。

やっとこの主張を政府が認めたことに意味がある。

<使用済燃料の再処理コスト>

.Photo

図を見て頂ければ歴然であり、2020年に原発ゼロを実現した場合の費用が、8.6兆~9.3兆円と安価である。

注目して貰いたいのは、()内のすべて再処理の費用である。

以前のデーターなら、最低1兆円の差であり、経済的なダメージを考慮するとある程度稼働も止む無しという結論になりかねない試算であったが、今回はその差が大きく開いたことが良く判ると思う。

廃棄物処分の管理期間を300年に設定しているが、実際は10万年とか30万年単位なので、こちらを試算すると目もくらむような金額が飛び出してくる。

いずれにしろ、

原子力は高コストなエネルギーである。

やっと、まとな議論を始めることができる。

・新エネルギーに投資しますか?

・原子力を続けますか?

---------------○---------------
原子力委 再処理コスト試算やり直したら→コスト2倍でプルサーマル暗雲
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65802877.html

『試算によると、2030年時点での原子力発電の比率を20%と仮定した場合、全量を地下に埋めて直接処分した際の超長期にわたる処理コストは11兆8000億~12兆6000億円。全量を再処理したり、再処理と直接処分を併用したりする場合は15兆4000億円』

『30年での原子力比率が35%と仮定すると、燃料全てを直接処分する場合は13兆3000億~14兆1000億円、再処理する場合は18兆円となった。』

『20年に原発がゼロになるケースでは、全量を直接処分するコストが8兆6000億~9兆3000億円かかる。』

◆30年時点での原子力発電の比率を20%と仮定
•全量を地下に埋めて直接処分した際の超長期にわたる処理コスト 11兆8000億~12兆6000億円
•全量を再処理したり、再処理と直接処分を併用したりする場合 15兆4000億円

◆30年での原子力比率が35%と仮定
•燃料全てを直接処分する場合 13兆3000億~14兆1000億円
•再処理する場合 18兆円

◆30年に原発がゼロと過程
•全量を直接処分するコスト 8兆6000億~9兆3000億円

『使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設や再処理工場の新設、建て替え、再処理した後に残る高レベルの放射性廃棄物を地下深くに埋める処分施設の建設や維持などの費用がかさむと試算した。』

『前回の試算では、全量直接処分の費用だけに青森県六ケ所村の再処理工場の廃止関連費用約4・7兆円を加算。委員から異論が出たため今回は全シナリオに加算した。』

『20年までに原発0%の場合、六ケ所再処理工場に保管中の使用済み燃料が各原発に返送され、原発の運転ができなくなるとして、不足する電力を火力発電で補うには6兆円必要との試算も公表。鈴木達治郎座長は「あくまで参考値。全量直接処分の費用に加えるのは正しくない」としている。』

---------------○---------------
埋め捨てが再処理より安価  使用済み核燃料処理で新試算
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/science_environment/571449.html
(2012年4月27日午後9時19分)
 国の原子力委員会の小委員会は27日、2030年までに発生する原発の使用済み核燃料を処理するため、今後新たにかかる費用を処理方法ごとに試算し公表した。総発電量に占める原発の比率にかかわらず、燃料を再処理するよりも地中に埋め捨てる「全量直接処分」が安くなった。差は2・8兆~4・7兆円。

 19日に公表した試算では10~30年にかかる費用を求め、全量直接処分の方が1・8兆~2・1兆円高かったが、逆転した。委員からは「今後の国民の負担をみる場合、前回よりはるかに正確だ」(松村敏弘東京大教授)などの意見が出た

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コメント

管理人様が言われているように一部の人間以外原発再稼動より新エネルギーを始めるべきだと考えていると思うのですが。というか原発推進するに理由が次々に否定されていきます。
  ですが既存勢力は諦めないようです。

東海第二原発 燃料装填し発電方針 村長は反発
 2012年4月24日 東京新聞 朝刊

地元自治体などから日本原子力発電(原電)東海第二原発(茨城県東海村)の廃炉を求める声が高まる中、原電は六月に原子炉(圧力容器)に核燃料を装填(そうてん)し、発電まで実施する方針だと分かった。

 
熱しやすく醒めやすい日本人、気づけば大手のマスコミではほとんど報道せず、(しても擁護)こちらのような個人のブログの方々が警鐘を鳴らし続けています。ネットへの圧力が増える中ご提載ありがとうございます。

ショウさん、こんにちは

大手のマスコミは敵か味方かよく判りません。

関西で「たかじんのそこまでいって委員会」と反政府、反企業、保守的意見が多く述べられる番組があるのですが、原発だけは腰が砕けています。

メンバーのほとんどが放射能安全派なのもそうですが・・・・・・
原発はタブーなのかもしれません。

ラジオはまだがんばっています。「たねまきジャーナル」をよく聞いております。

愛川欣也のパックインジャーナルが終了させられましたが、パックインニュースと名前を変えて再スタート。
どこまでがんばれるのか判りません。

まぁ、この国の未来が掛かっているので諦めることはできません。
できることをがんばってゆきたいと思っております。

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