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カリウム40は安全なのか? 福島の放射能の方が危険な理由

“通りすがり”さんからのご質問
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-da8e.html#comment-89183526
>白米中のカリウム40の放射線濃度は30Bq/kgですけど大丈夫ですか?
> 直感の5Bqってなんですか?
> もう一度聞きます。お体大丈夫ですか?

低線量被爆における主に内部被曝という放射能について安全という数値は存在しない。

また、危険という境界値も算出できない。

人類の歴史は放射能との戦いであり、人体には放射能に対する耐久性があると考えている。しかし、低線量被爆における人体科学の研究はまだ始まったばかりであり、そのほとんどが未知のままである。

新しい発見があれば、ネイチャーやサイエンス、身近なところではニュートンなどの科学雑誌で最新の科学を知ることができるのでチャックされるといい。

特に現在研究されているのが、どういった放射性物質がどこに蓄積しやすいかという研究が盛んで在る。

ヨウ素:甲状腺の組織

セシウム:筋肉組織(主に心臓など)など

研究発表が出ているらしいが、詳しくは判っていない。

カリウム40は、カリウムの性質上、神経伝達組織、細胞内液に含まれるので血液や筋肉細胞に蓄積されやすいと考えれる。

カリウム40は、天然カリウム中に少量(約0.012%)存在し、半減期は12.48億年とほぼ消滅することはない。

体内のカリウムでは約200gが存在し、その約0.012%が放射能を持っていると考えれてよい。

数量に換算すると、 約360,000,000,000,000,000,000 個の“放射性”カリウムが存在することになる。

放射線濃度は1グラム当たり30Bqであるから、体内に内包される放射性ベクレルは6000Bqであることが判る。

ゆえに、安全とは言えない。

体内には、 約360,000,000,000,000,000,000 個の“放射性”カリウムが存在し、

体内に内包される放射性カリウムの内、1 秒間当たり6,000 個だけ、別の物質(カルシウムまたはアルゴン)に変わります。これを「崩壊」と呼びます。

もしも体内でこの6,000 個の崩壊が同時に起れば、6000Bqという放射能を人体が受ける訳です。しかも心臓とか脳とか神経細胞という比較的重要な箇所に手中したと仮定します。

心臓発作、脳障害、部分麻痺などの事故が起る可能性があるのです。

しかし、現実は全体に分布し、さらに1秒間の早い時間から遅い時間に分散しますので事故になる確率は低い訳です。

よって、カリウム40の放射能被爆の危険性は比較的小さいものであると考えております。

※ カリウム40の割合は、約0.012%と書いていますが、下記のウィキペディア“カリウム40”では、0.0117 %、放射能強度は30.4 Bqと明記されている。

<セシウム137,137とヨウ素131が危険な理由>

上の説明が理解できる方は、なぜ放射性のセシウムやヨウ素が危険なのかは直感で理解されたかもしれません。

福島で生成されたセシウムやヨウ素は、同じ時間に発生し、同じ経路を辿って流出する可能性が高いのです。

体内に入った放射性物質が同じ波長で崩壊を起しながら放射能を発生させます。

先ほど言った。“もしも同時に”が現実に起る可能性が高い放射能であります。

同じ放射能量であっても、同じタイミングで体内を傷つけ、さらに同じような経路で一カ所に集中しやすい為、体内への危険度が高いと考えて下さい。

同じ内部被曝であっても福島から出た放射能が危険な理由の一つです。

さらに付け加えますと、すでに常に我々は放射能と戦っております。6000Bqまで安全だから、さらに6000Bqを追加しても安全だというロジックは成り立ちません。

どこまで許容範囲か判る日が来るといいですね。

因みに、ここで出て来る体内200gのカリウム量は比較的体格のいい方の量(90kg程度と計算された方もいますが、私は計算しておりません。)です。幼児や子供ではもっと少ない量になりますからご了承下さい。

<白米中のカリウム40の放射線濃度は30Bq/kgですけど大丈夫ですか?>

大丈夫なのでしょうか?

さて、私も大丈夫なのか判りません。

低線量被爆の実態は判っていないという事実は、存知でしょうか。

放射線100mSv以下は、その実態が判っておりません。ただ、疫学的見地から放射性の影響を研究されています。

ヨウ素やセシウムが危険だと叫ばれるようになったのはそう言った理由からです。

カリウム40による放射性の影響は出ていると思われます。突然の心臓麻痺や原因不明の病気など影響している可能性は十分に考えられますが、原因の究明と対策と除去が困難です。

一生付き合ってゆくしかありません。

セシウム137も同じです。

すでに拡散してしまった分に関して、すでに回収不可能になっております。

私達にできることは、まだ拡散していない放射性セシウムを拡散させない。隔離して保管する以外ありません。

おそらく、原因不明の病気や癌になる方が増えるでしょう。

疫学的、統計学的には放射能の影響を捉えることができると思いますが、一個人のレベルで放射能被害と認定できる方は数少ないと思われます。

直感で5Bqという意見には賛同しますが、根拠は私にもありません。

余分な放射能が危険だとご理解頂けますと嬉しく思います。

なお、こう言った基礎知識は、
team nakagawa

http://tnakagawa.exblog.jp/
で、勉強させて頂きました。

この場を借りて、お礼を言わせて頂きます。
『team nakagawa』さん、ありがとうございます。

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カリウム40
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
カリウム40 (Potassium-40) は天然カリウム中に少量存在するカリウムの同位体である。陽子数および中性子数共に奇数である奇奇核であるため、やや不安定で放射性同位体である。半減期は12.48億年。

天然カリウム中に0.0117 %の割合で存在し、カリウム1グラム当りの放射能強度は30.4 Bqである。カリウムは地殻の岩石中では主に長石の形で含まれるため、特に花崗岩中に高濃度で存在する。またカリウムは動植物の必須元素であり、体液や組織中に多量に存在する。このためカリウム40は内部被曝の最大の要因となっている
(中略)
地球のような岩石惑星にはカリウム40が多量に存在し、この放射性崩壊により生成した 40Ar が地球大気中には多量に蓄積している。現在の地球大気中の希ガス元素のうちアルゴンの存在量が圧倒的に多く、また太陽大気中のアルゴンの同位体比が 36Ar:84.2%, 38Ar:15.8%, 40Ar:0.026% に対し[3]、地球大気中では 36Ar:0.3365%, 38Ar:0.0632%, 40Ar:99.6003%と、40Ar が圧倒的に多くなっているのもこのためである。
(中略)
人体での内部被曝線量
カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素である。食品中に含まれるカリウム40の濃度はかなり高く、白米1kg中の放射能強度は33ベクレル(Bq)ほどになる。外洋の海水中には1リットルあたり12.1ベクレルが含まれる。カリウムは水に溶けやすくナトリウムと似た性質を持ち、経口摂取するとすみやかに全身に広がる。生物学的半減期は30日とされる。人体が持つ放射線強度は、体重60kgの成人男子で約4000ベクレルである。これによる年間の内部被曝線量は、0.17ミリシーベルト(mSv)となる。飲食で人体中に取り込まれるカリウム40の放射能強度は1日あたり約50ベクレルであるが、人体中の余分のカリウムが排出されるのに伴って1日あたり同量(放射線強度約50ベクレル)が排出される[5][6]。天然に存在する放射能の中で内部被曝による線量が大きいものの一つであるが、カリウムの経口摂取量の大小にかかわらず、カリウムの体内量は常に一定に保たれているため、食事による被曝量の変化はない。

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team nakagawa
http://tnakagawa.exblog.jp/
東大病院で放射線治療を担当するチームです。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。

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コメント

team nakagawaさんは、基本的に東大ですから放射能安全派です。

しかし、基礎知識が詰まっておりますから、解釈は自分で行なえば、すごく勉強になりました。

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