福島第1原発、ヨウ素剤の投与と90度近くの温度計
東京電力が福島第1原発事故の直後から昨年10月までに計約1万7500錠放射性ヨウ素を配布し続けていたことを発表した。
爆発で信じられないほどの放射能が飛散した後も、毎時10億ベクレルの勢いで飛散し続けている。
1号機・2号機は建屋内の放射能濃度を下げる為に人為的に外気へ、3号機・4号機は煮立つ放射能物質の鍋の蓋がなくなったままの状態で自然蒸発で外気に飛び出している。
東電は、間違いなく10月までは臨界の可能性があると考えていた。
現在も配布を続けているなら、現場では臨界の可能性があると考えている。
つもり、飛び出している放射能物質にヨウ素が含まれていると見てよい。
1月前半にも4号機の注水が止まって、4号機のプールが煮たっていた状態だったらしいから外気への放出量が減る通りもない。
外部から福島に入る人間は放射能ヨウ素剤を服用するのが妥当な判断だと思う。
また、福島周辺の住民は小忠実に風向きと放射能測定に注意して、放射能ヨウ素も配布も念の為に行なっておくべきであろう。
どこまで配布しているか、どうも怪しいのだが・・・。
<90℃は温度計の測定ミス?>
水位も測定ミスと何度も言っていたことを思い出す。
注水しない状態で水位が上がってゆく水位計を見て、職員は「水位計、当てにならない」と黒板に書いている。しかし、水はあると東電広報は言い続けた。
原子炉底辺部で90℃近い温度があれば、さらにその下は100℃を越えていると考えられる。
内視鏡が入るなら温度計も入るのではないか?
90℃以下と思うならさっさと温度計を投入すればいい。
できないのは、100℃を越えていると考えているからだ。
再臨界かどうかはともかく、2号機の底で何かが起っているのは確かだ。
推測するには情報が乏し過ぎる。
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ヨウ素剤、大きな副作用なし=作業員2000人に投与-福島第1原発事故・東電
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201202/2012020700920
東京電力は7日、福島第1原発事故の直後から昨年10月までに、放射性ヨウ素による甲状腺被ばく対策として、作業員ら約2000人に計約1万7500錠の安定ヨウ素剤を配布したことを明らかにした。健康診断の結果、大きな副作用はなかったと説明している。
同日開かれた国の原子力安全委員会の分科会で報告した。
東電によると、同原発には約3万錠のヨウ化カリウムが備蓄されていたが、昨年3月13日以降、手順書に従って対象者に配布を始めた。配布回数は4、5月が各3000回を超えるなど最も多く、ヨウ素131の濃度減少とともに回数も減り、8月には屋内作業で、10月に全ての作業で配布を止めた。(2012/02/07-20:00)
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高濃度“ヨウ素列島”謎の数値上昇…東電「排出してない」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110917/dms1109171521008-n1.htm
2011.09.17
全国各地の下水道で相次いで、高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されている。東京電力福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で先月25日、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出された。ほぼ同時期に東京都内の下水処理施設でも値が上昇。長野県や静岡県、山梨県の下水汚泥でも6月に数値が突発的に急上昇していたことが分かった。何の前触れもなく、放射性ヨウ素が各地で検出されているのは、なぜなのか-。
奥州市のヨウ素131急上昇については、9日の本紙で報じた。奥州市下水道課によると、8月25日の採取分で突然2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。厚生労働省が示す食品、飲用水などの暫定規制値は、乳児で1キロ当たり100ベクレルなので、それをはるかに超える値だ。
同市下水道課は「原発関係とは思いますが、原因は分かりません」と話す。だが、ほぼ同じ時期には、原発から200キロ以上離れた東京都の下水処理施設でも数値が上昇。8月15-16日にかけて、江東区新砂の東部スラッジプラントや清瀬市下宿の清瀬水再生センターで150ベクレルを記録した。なぜ、半減期が8日と短いヨウ素131が、日本各地の下水処理施設で突発的に検出されているのか。
関係者が疑心暗鬼に陥るなか、元内閣府原子力安全委員会専門委員の武田邦彦・中部大教授(資源材料工学)は自身のホームページで、「8月上旬から中旬にかけて福島原発から排出されたものと考えられ、当然、原発側は把握していると思います。今のところ、検出値は低い(1キロあたり3000ベクレル以下)ので、急な行動は不要ですが、このことについて政府、東電、マスコミが黙っていることに注意をしなければなりません」と注意を呼びかけた。
だが、東電は「(原発敷地内の)モニタリングポストの値が排出限界値を超えた記録はなく、新たに放射性核物質を排出した事実はない」(広報部)と、武田氏の見立てを真っ向から否定。実際、いずれのケースも、放射性セシウム134、同137は検出下限値を下回るか、ごく微量にとどまっており、原発事故との因果関係は現時点では推測しづらい。
とはいえ、何とも不気味な報告は続く。6月20日から7月2日にかけて、第1原発から約300キロ離れた長野県松本市の宮渕浄化センターの汚泥から50ベクレル、静岡県・函南町の鹿野川東部浄化センターで41ベクレルを検出したほか、山梨県富士吉田市の富士北麓浄化センターでも6月1日に1500ベクレルを検出した。
8月4日には、原発からおよそ1500キロも離れた長崎市の中部下水処理場で536ベクレルを検出するなど、数値の大小はあるものの、全国各地で不定期に放射性ヨウ素が検出されているのだ。一体どういうことなのか?
実は、同様のケースは原発事故の以前から日本各地で起きていたという。実際に汚泥の調査にあたった経験のある東京都立産業技術センターの鈴木隆司フェロー・工学博士は、「医療目的に使用されたラジオアイソトープ(=放射性核種)が下水中に検出されたという報告が、諸外国で散見されます。今回の事象も、医療目的でヨウ素を投与された患者から体外に排出された尿が、汚泥に含まれているとみて間違いないでしょう」と話す。
「汚泥に含まれる核物質は、ごく微量でも確実に検出されます。従って、核医学を扱う病院が、ある一時期に甲状腺がんなどの患者を集めて集中的に投与した場合、下水処理施設の汚泥に含まれる放射性ヨウ素の量は局地的に上昇する。そのタイミングが、2週間に1回程度の下水処理施設の汚泥サンプル採取と重なったとみられます」
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ヨウ素剤-10月まで配布(原発敷地内)
http://onodekita.sblo.jp/article/53828889.html
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2号機温度90度近くに 「温度計異常」と東電
http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012021301001504.html
東京電力は13日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度計が、同日午前5時に89・6度を示し、冷温停止状態の宣言以降の最高値を記録したと発表した。
12日午後2時15分ごろには、保安規定で定めた管理目標上限の80度を超えた82度を示し、経済産業省原子力安全・保安院に「運転上、必要な条件を満たしていない」と報告した。
東電は、一つの温度計の値が短時間で75~90度ほどの間で大きく変動していることや、この温度計以外は低い数値で安定していることから、この温度計に異常があるとみて調査する方針。
2012/02/13 11:10 【共同通信】
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2号機、一時90度近くに=東電「再臨界ない」、注水増-温度計故障か・福島第1
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012021200066
東京電力は12日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部に3カ所ある温度計のうち、突出して高い数字を示している温度計が同日午後、新保安規定の運転制限基準の80度を超えて上昇したと発表した。昨年12月に政府と東電が「冷温停止状態」を宣言して以降初めて。11日夜に冷却水の注入量を毎時1トン増やしたのに、この温度計は70度台から90度近くまで変動が激しくなっており、東電は故障の可能性が高いとみている。残りの温度計は35度程度で安定している。
東電によると、問題の温度計は13日午前5時には89・6度まで上昇。一方、残り2カ所は32~33度台に下がった。
東電は12日未明に原子炉内のガスを分析。キセノン135が検出限界未満であることから、溶融燃料で核分裂が連鎖する再臨界が起きていないと判断したが、念のため再臨界を防ぐホウ酸水を注入した。冷却水は毎時3.3トン増やし、過去最大レベルの同17.4トンにした。(2012/02/13-10:45)
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故障と発表されました。ただ他の計測器も徐々に温度が上がっているとか。東電の公表を元に小出先生等知識のある方が判断されるのですが問題は本当のことを東電が言っているかです。
福島第一原発幹部が語る驚愕の”真実”「2号機は崩壊する」週刊朝日2012/02/24号
懸念材料が増えたと考え関東から避難できないのでヨウ素剤とN95マスクをもって福一を注視しています。
投稿: ショウ | 2012年2月14日 (火) 16時53分
こんにちは、ショウさん。
本当に東電は情報を外部に発表しないので困ったものです。
サーモグラフィーや内視鏡に温度計を付けて、暫定の温度を測ることもできますし、水質調査でキセノンが検出されていないかなど外部要因から推測することをできますが、やっているかのやっていないのか?
官僚的な考え方なら、「変な数値がでたらどうするんだ」という理由でやらないのですが、東電は検査してもその情報を外部に出す気もありません。
故障だと断定する理由を示さないので判断のしようもなく、突然、水蒸気爆発なんてことがあっても不思議ではないのが東電です。
可能性は小さいと思っていますが・・・・・・
しかし、燃料の熱残量を考えても、温度上昇は十分に考えられる事態です。
故障と断定する理由を教えてもらいたいものです。
投稿: (管理人)donnat | 2012年2月16日 (木) 08時23分