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放射能が安全もウソとホントと!? ラッキー博士の原爆の健康法

先日紹介した『「放射能は怖い」のウソ』服部禎男氏の話は、実に楽しいものであった。

実際にそうであればどんなに救われるかと思ってしまう。

しかし、現実はそこまで甘くない。

服部禎男氏の根拠となるラッキー博士の「Atomic Bomb Health Benefits」を読んでみた。

おそらく、米国の放射能研究記録をベースにされたと思われる。

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長崎の生存者の白血病死亡率

Drp060369f2d

原子爆弾の日本人生存者における累積白血病の死亡率

低放射線が人体を活性化させているのが判る。

ラットを使った実験で、15cGy(mSv)の低放射線を1回放射することで、がん転移率が40%下がるなどという研究成果は珍しいものではない。

しかし、服部禎男氏が言った10mSv/hまでDNAの修復が可能であるということは今までの私の知識を覆す数値であった。

癌を殺す治療などで、局地的に6000cGy(mSv)を30回に分けて照射する高放射線治療などから考えても、10mSv/h(87,600mSv/年)は何かの間違いではないだろうかと思ってしまう。

(実際、瞬間に受ける放射線と継続的に受ける放射線では意味が異なるので、比較する意味はないのだが・・・)

低線量放射線の治療として、10cGy(mSv)の低放射線を全身に照射する方法もあるが、当然のことながら副作用も存在する。確か、従来型の放射線治療の10万分の1なら副作用がでないとも聞いた記憶がある。

おそらく、従来型を6000cGy(mSv)と考えれば、60μSv程度なら副作用がないと考えれるのかもしれない。

但し、これはあくまで瞬間の放射であり、1日中の放射という意味ではない。

おそらく、様々な動物実験が行なわれており、その論文から服部禎男氏は10mSv/hと言っていると思われる。

これが事実なら原発事故で障害や死亡が発生しないことになる。

オックスフォード大学ウェード・アリソン名誉教授の「月間100ミリシーベルト」を許容すると言っていることも頷ける。

<夢のある話 アダム930歳、アブラハム175歳>

昔の聖書に出る人類の年齢は今より遙かに長いと言われています。神話の話ですから誰も真実は知りません。だた、敬虔な信者は信じているかもしれません。
アダム  930歳
セ ツ  912歳
エノク  365歳
ノ ア   930歳
アブラハム175歳
ヤ コ ブ 147歳

人間体は13~18歳くらいに完成し、30歳くらい(統計では、32.3歳)頃から老化が始まっている。もう少し正確に言うと細胞破壊と修復の速度が逆転するのが30歳くらいである。もちろん、老化には個人差があり、生まれた時から老化は始まっている。成長が著しいのが15歳くらいまでということだ。

生活環境が良くなったことと病気の治療が進んだことで寿命は延び続けている。
しかし、抜本的に解決はなされていない。
その解決の鍵が放射線治療または遺伝子組み換えである。

服部禎男氏の話の細胞膜の透過性の改善、細胞の活性化が事実であり、また副作用の解決が可能になった場合。

夢の治療法『細胞のリセット』ということも現実味を帯びてくる。

30歳でリセットが可能になれば、5回で150歳、10回で300歳、アダムやノアの年齢も夢でない時代が来るかもしれない。

良くも悪しく福島で起こっていることは、巨大な人体実験となっている。

結果によっては、新時代の幕開けとなるかもしれない。それほど人体が受ける放射線の許容量というのは未知の世界なのだ。

<放射能が安全もウソ!?>

ここまで持ち上げて置きながら落とすのは気が引けるが、原発事故の未来はそれほど明るくない。

ラッキー博士の研究が正しければ、チェリノブイリ事故後のベラルーシでの甲状腺ガンの発症は無かったのではないだろうか?

しかし、ベラルーシでの甲状腺ガンは約1200 件を数えている。

WHOがベラルーシで試験的に行った、汚染地域と被汚染地域の子どもたちの健康状態調査では、他の非汚染地区の子供の健康状態を比較すると健康者の数が30%も悪かったという報告も上がっている。

2005 年9 月、チェルノブイリ・フォーラムで、事故20年に向けての国際会議をウィーンのIAEA 本部で開き、「放射線被曝にともなう死者は、これまでに確認された死者と予測されるガン死を合わせて最終的に4000人となる」という報告をしている。

内訳は以下の通りである。

○ これまでに確認された死者:56人
• 急性放射線障害で死亡した人 ・・・・・・・・・・・・・・・ 28人
• 急性患者で回復した104人のうち後に死亡した人 ・・・・・・・・ 19人
• 小児甲状腺ガン患者(約4000人)のうち死亡した人 ・・・・・・・ 9人
○ ガン死数(計算に基づく予測):3940件
• 1986-1987年の事故処理作業者20万人(平均被曝量100mSv) ・・ 2200件
• 30km圏事故直後避難民11.6万人(同10mSv) ・・・・・・・・・ 140件
• 高汚染地域(15キュリー/km2以上)住民27万人(同50mSv) ・・ 1600件

ガンの死数を比較しても、100mSv 1.1%、50mSv 0.59%、10mSv 0.12%と放射線が少ないほど死亡率も下がっている。

ラッキー博士、アリソン教授、服部教授の発表と真逆な結果となっている。

以前、紹介した欧州放射線リスク委員会クリス・バズビー博士の「セシウム137は、年間50Bq/kgで筋肉を侵すことが実証されている」という研究成果とも異なる。
(体重1kg当たり20~30ベクレルのセシウム137に汚染された子供達の心臓に、不整脈が起こっている)

同じ放射能でありながら、まったく異なる研究成果を発表しているのです。

私が考えるに、

放射能は安全という放射線ホルミシス派の研究は放射線を照射することで研究を進め、放射能は危険とうい原発反対派は、放射能物質を直接投与する方法で研究を進めているのではないでしょうか。

外部被曝の研究と内部被曝の研究によって、大きく放射能の性質が異なるのかもしれません。

・地面に放置されている放射能は、害どころか人体の健康を促進する善玉放射能。

・口から入った放射能は、癌や心臓障害を起こす悪玉放射能。

それぞれの境界面が、内部と外部ではまったく異なる為に混乱しているのではないのでしょうか。

<まとめ>

放射能をむやみに恐れる必要はない。むしろ、健康を促進してくる。

しかし、ある一線を越えたところから脅威の牙を剝く。セシウムという放射能は青酸カリの約2000倍もの毒をもっている。

結論、むやみに放射能入りの食物を食べるのはよしましょう。

1日20Bq以下なら問題はありません。(でもね。食べていいという意味ではありませんよ。食べない方がいいに決まっています。)

それ以上は研究中です。

現在の所、1日当たり約5000Bqまでは許容できる可能性もありますが、くれぐれも無理に摂取することは避けて下さい。また、普段から気を付けていれば、週に1度の外食で放射能入りの食品を摂取したとしても暫定基準値の食材なら害はないでしょう。

但し、普段から大量の放射能を摂取していない方に限ります。

今後、福島の状況を推移しながら放射能の危険性を考え直してゆくしかありません。

もう一度、

放射能の食材を食べたからと言って気にすることはありません。少量ならむしろ健康になります。

しかし、放射能の限界値がはっきりしない以上、

むやみに放射能入りの食材を摂取するのは避けて下さい。今のところ!

10mSv/hまでDNAの修復するという研究成果は、気休め程度のお守りにはなります。ラッキー博士やアリソン教授の研究は外部被曝に関するもので、内部被曝には適応できておりません。残念。

-------------○-------------
汚染地域の住民数
         セシウム137 の汚染レベル、キュリー/km2(Bq/km2 国名)
         1 ~ 5   5~15   15~40    40 以上   1 以上合計
        (37~185) (185~555) (555~1480)  (1480 以上) (37 以上)
ロシア(1991.1.1)  188.3     34.7     9.3      -     232.3

ベラルーシ (1995) 148.5     31.4     4.1      0.0283   184.0
ウクライナ(1995.1.1) 173.2    65.3     1.9       -     240.4
合計       510.0     131.4     15.3      0.0283   656.7

30km 圏避難住民の外部被曝量
原発からの距離 居住区数 人数(人) 平均外部被曝量(mSv)

プリピャチ市        45,000     33
3~7 km      5     7,000    540
7~10 km      4     9,000    460
10~15 km     10     8,200    350
15~20 km     16     11,600     52
20~25 km     20     14,900     60
25~30 km     16     39,200     46
注:1986 年のソ連政府事故報告書より
-------------○-------------
福島の子どもの心臓発作について クリス・バズビー博士
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-23bc.html
http://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&hl=en&v=oqiPZ39ljjw&gl=US
-------------○-------------
ミズーリ大学ラッキー博士の低放射線有益論
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/L3/230422.htm
-------------○-------------
Atomic Bomb Health Benefits 「原爆の健康効果」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/

抽象的な
・低線量照射のいずれかのバーストは、改善された健康の寿命を引き出す。
・低線量照射から改善された健康はLNTのパラダイムを否定。
・効果的なトリアージは、生存者の治療用放射線ホルミシスを含める必要があります。

はじめに
"収集したデータについて強く提案します。

低レベルの放射線は、実際には、人間の健康のために有害ではない。明らかに有益になることを示唆しています。

(中略)

ウラン(広島県)、プルトニウム(長崎)、及び水素(漁師)爆弾の日本人生存者の健康上の利点についての知識は一般的な知識と科学的データとの間の問題を解決します。

この要項は、広島・長崎の人々で被爆した位置と時間で限定された条件で相対的に推測されています。

漁師を除いて、主要な要項は、爆弾の爆発からの直接の結果であり、その後の拡散する放射性降下物から被爆が含まれていません。空気と食べ物と水の摂取からの被爆は無視されました。

(中略)

合計86543人が、2つの都市で被爆しており、45148人は1 CSV(mSv))まで被爆していた。これらの生存者は外の被爆者よりも健康的だった。外の被爆者の90%以上が50未満のCSV(mSv)の放射線を受けていた。

(中略)

日本での原爆の破壊が際だって公表されています。このサンプルは、ほとんどの人にとって“LNTドグマ”(比例的な被害)を確認したものとなっています。少数あるいはほとんど日本人が日本の生存者における原子爆弾の自然な影響を受けていた。この事実は原子爆弾からの利益の有用性を一貫してしきい値を生成することを示しています。それぞれのしきい値は、LNTドグマを否定しています。

原爆による効果

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コメント

記載したURLがあたらしいものです。
私の「蓼科だより・195号〜田舎暮らし情報」のご投稿いただいたのが,ドンちゃんさんかどうか不明ですが,このブログはスゴイ説得力があります。
今後読ませて頂きます。
ありがとうございました。

やっさん、こんばんは

やっさんのブログにコメントしたのは私ではありません。
まだまだ勉強不足ですが、色々調べて行きたいと思っております。
また、やっさんのブログにはすごく興味を持ちました。これからも時々見に行かせて頂きます。

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