始まりか、偶然か、福島の子130人健康調査で10人の子供から甲状腺の変化。
NPOが子供の甲状線調査を行なった。
チェルノブイリでは、子供の異常から汚染地区が判るという不条理なことが現実に起こった。
今回、福島の子130人健康調査で10人の子供から甲状腺の変化が見られた。
これがすぐに癌になるという訳ではなし、福島事故は原因と断定できない。
しかし、これからも増え続けるようなら間違いなく、放射線ヨウ素の影響を受けていると考えねばならない。
福島県は、直ちに事故発生時18歳以下だった子供36万人の甲状腺検査を生涯に渡って行なうと発表した。
《オオカミ少年か、イワンの馬鹿か》
「ただちに影響はない」と言っていた方のコメントが出ていない。
事故当初から散々言われて来たことだから、今更驚くニュースではない。ただ、懸念していたことが一歩一歩と現実に近づいている。
そろそろ自分達が「オオカミ少年」ではないかと反省し、軌道修正を行なっても怒られないと思うのだけれども、未だにそう言った話は出てこない。
これが現実なってから訂正の発表をするようなら、政府自身が「オオカミ少年」と言われるだろう。
「イワンの馬鹿」で正直者が報われるのだが、我慢強い東北の方々が報われる日々がくるのだろうか。
そして、少年の言葉を信じる素直な日本国民の方々、その子供達が報われる日が来るのだろうか。
少年が送ってくれるプレゼントは、甲状腺癌や心臓病という疫病神かもしれない。
少なくとも、事故がなければこんな心配は無いわけで、よくある裁判の言葉を借りれば、精神的慰謝料だけでも、東電は倒産するくらいの慰謝料を支払うべきではないだろうか。
最低でも、その土地から移動できる違約金を支払うべきだろう。
残るか、移動するかは、その被害者が決めるべきである。
こんな状態では、それも叶わない。
酪農家なら、牛を連れて北海道に疎開する程度の世話は東電が行なう義務なのだが、気づいているのか、諦めているのか、どちらかは判らないが、そう言った声が聞こえないのは、「オオカミ少年」を信じて、騙されているのではないかと思ってしまう。
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福島の10人、甲状腺機能に変化
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2011100401000208/1.htm
2011年10月4日(火)10時42分配信 共同通信
長野県松本市の認定NPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」と信州大病院が福島県内の子ども130人を対象に実施した健康調査で、甲状腺ホルモンが基準値を下回るなど10人の甲状腺機能に変化がみられたことが4日、分かった。第1原発事故との関連ははっきりしていない。同NPOの鎌田実理事長は、チェルノブイリ原発事故では約5年で小児甲状腺がんの発症がピークを迎えたとして「長期的な経過観察の必要がある」と話す。
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10人の甲状腺機能に変化 福島の子130人健康調査
http://www.shinmai.co.jp/news/20111004/KT111003ATI090018000.html
認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信大病院(ともに松本市)が、福島県内の子ども130人を対象に今夏行った健康調査で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断されたことが3日、分かった。福島第1原発事故との関連性は明確ではない。旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の被災地では事故から数年後に小児甲状腺がんが急増しており、JCFは今後も継続的に検査が受けられるよう支援していく方針だ。
調査は原発事故から逃れて茅野市に短期滞在していた子どものうち希望者を対象に7月28日、8月4、18、25日に実施。130人は73家族で生後6カ月~16歳(平均年齢7・2歳)。医師の問診と血液検査、尿検査を受けた。
甲状腺は成長に関するホルモンをつくる。今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。甲状腺機能低下症と診断された例はなかった。信大病院の中山佳子小児科外来医長は「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」としている。
ほかに、2人の男児(3歳と8歳)が、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回った。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質。甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなるが、健康な人の血液中にも微量存在する。
原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は、甲状腺が甲状腺ホルモンを合成する際にヨウ素を使うため、人体に取り込まれると甲状腺に蓄積、甲状腺がんや機能低下症を引き起こす。
JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」と話している。
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福島の子ども36万人甲状腺検査 県民全員に健康手帳
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201107240415.html
東京電力福島第一原発の事故による福島県民への放射線の影響を追う健康調査について、福島県の委員会は24日、今後の詳細な内容を決めた。震災発生時に18歳以下だった約36万人を対象に甲状腺がん検査を生涯にわたり実施する。これだけ大規模で長期に甲状腺の影響をみる検査は例がない。全県民200万人を対象に調査記録を保存する手帳「健康管理ファイル(仮称)」も作る。
子どもは大人より放射線の影響を受けやすく、特に甲状腺がんが子どもで増えることがチェルノブイリ原発事故の調査でわかっている。放射線の影響とみられる甲状腺がんの発生は事故後4~5年からだった。
福島の甲状腺検査では、10月から2014年3月までに超音波(エコー)検査で現時点でのがんの有無を調べる。それ以降は全員に2年に1度、エコー検査を受けてもらう。20歳以上は5年に1度にするが、生涯、無料で検診をする。
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甲状腺検査を生涯実施へ 福島県が18歳以下の36万人に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110724/dst11072419430017-n1.htm
2011.7.24 19:42
福島県は24日、全県民に行う健康管理調査の検討委員会を開き、東京電力福島第1原発の事故当時に18歳以下だった約36万人を対象に、甲状腺検査を生涯にわたり行うことを決めた。
検討委は「現段階で放射線による健康被害の可能性は極めて低い」とした上で、旧ソビエトで1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では放射性ヨウ素の内部被曝(ひばく)で子供の甲状腺がんが増えたことも重視。保護者の安心のため検査に踏み切る。
検査は10月から、福島市の福島県立医大などで平成26年3月までに対象者全員に行い、その後は20歳になるまで2年おき、20歳以降も5年おきに継続実施する。進学や就職などで県外に出る人にも、現地で検査できるようにする。
座長の山下俊一・福島県立医大副学長は「チェルノブイリで20万人の甲状腺検査をしたことがあるが、生涯にわたる検査は世界初で画期的だ」としている。
8月には、約200万人の全県民に問診票を送り基本調査を開始。避難区域の約20万人には健康審査を長期間行う。放射線による白血球数の変化や、データがなかった低線量被曝による発がん率を調べ、早期発見・治療に役立てる。
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福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明
朝日新聞2011年8月17日21時26分
東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、政府の原子力災害対策本部は17日、
福島県の子ども約1150人を対象にした甲状腺の内部被曝(ひばく)検査で、
45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。
17日、同県いわき市で開かれた説明会で発表した。
すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、
低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。
検査は3月24~30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0~15歳の子どもを対象に実施した。
原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は
甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。
1150人のうち、条件が整い測定できた1080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。
この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。
対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した。
全体の55%の子は検出限界も含み測定値が「0」だった。
「0」超では、0.01マイクロシーベルトが26%いた。
0.02マイクロシーベルトが11%で、最高は0.10マイクロシーベルトだった。
3月の検査時に、その場で「健康に影響はない」とする結果が保護者らに伝えられた。
ただし数値は通知されず、説明を求める声が上がっていた。
対策本部は、当時18歳以下の県内の子ども36万人について、
福島県が一生涯続ける予定の甲状腺の超音波検査への協力を呼びかけている。(林義則、大岩ゆり)
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