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定量下限値はNGです!!! これでは“米”の安全が確保できない。

「ひとまず、お米の不検出が続いて安心した!?
 よかった。安全なお米を食べさせられるし、売ることもできる。
 意外と検出されないもんだな。お米は稲わらに付着して、米部分には影響しにくいのかな~、何にしてもよかった???」

岩手などを始め、次々と不検出の報告が上がる農協の放射能汚染情報を見て、少し胸をなで下ろしていたのですが・・・・・何かおかしい。
不検出が多いのは、良いことなのですが余りにも良すぎる結果には不安がよぎります。

もう一度、目を皿のようにして見直してみました。

「定量下限値は、放射性セシウム134:20 Bq/kg、放射性セシウム137:20 Bq/kgである。」

嫌な汗が背中を流れます。

“定量下限値”でもう一度検索し直します。

やっぱり、何と言えばいいのでしょうか?

私の中では、規定値以内と不検出はまったく別物です。

難度も言っておりますが、食の安全を確保するには、“うそ”を付かないことが近道です。

たとえ今日売れなくなっても、本当にことを言えば来年にはお客は帰ってきます。しかし、今日うそを言えば、来年以降も信頼は失われます。

不検出とは、『最大40Bq/kgに達しない放射能を含むお米』と言う意味になり、日本国中のお米すべてがOUTになってしまいます。

「放射能が含まれているかは、自主検査をしないと判らないんだって」

こう言った風評被害とも言える言葉が飛び交うことになるでしょう。

しかし、不評被害ではありません。

定量下限値という言葉で、『不検出』という言葉を使うのなら、

『不検出』 = 『最大40Bq/kgに達しない放射能を含むお米』

という意味であり、放射能を含むお米も含まないお米も、すべて40Bq/kg未満という意味に統合されてしまいます。

これでは、検査の意味がありません。

40Bq/kg未満は、先の「年間50Bq/kg以上は健康に害する」から考えて、年間1.25kg以上のお米を食べては危険であるという意味と同意語なのです。

さすがに、年間1.25kg以下にするのは無理があるでしょう。

実際、健康に害が出るかどうかは判りませんが、危険性は残されているということになります。

これを何度も言っていますが、大人はそれでも構いません。

しかし、子供には少しでも危険性のあるものから遠ざけたいと願うのは当然の行為です。

定量下限値で『不検出』というのは、実に不親切で問題ある表現です。

1Bq/kgすら検出できないから『不検出』であって、検出されていても『不検出』という表現は改めるべきです。

東北のお米のチェック、もう一度やり直しです。とほほほ・・・

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検出限界値と定量下限値の違い
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-356.html
検出限界値と定量下限値の違いについて

検出限界:測定誤差の3倍です。つまり、放射能は自然放射線によるバックグラウンドがあるため、何もサンプルを入れなくても測定したら値が出てきます。測定というのは必ず誤差を含むので、バックグラウンドを何度も測定して、その測定による測定誤差を求めます。標準偏差σなどで表します。そのバックグラウンドの測定誤差の3倍を検出限界値としています。水道の例でいうと、東京都水道局のHPにわかりやすい例がありますので、その説明を用いて解説します。ここでは単位はBq/kgです。

測定値   測定誤差 測定誤差の3倍との比較 結果の表示
(例1)100  ±5     100>15       100
(例2)1.5  ±0.2    1.5>0.6      1.5
(例3)0.04 ±0.02    0.04<0.06     ND(不検出)
 
『上の表で、例1の場合、測定値が100、測定誤差が5という結果が出ました。この場合は、測定誤差の5の3倍が15です。測定値100は15より大きな値であり、正確な値として、そのまま100と表示します。
 例2の場合も、同様に測定値の1.5は測定誤差0.2の3倍である0.6よりも大きい値であり、正確な値として1.5と表示します。
 例3の場合は、測定値が0.04、測定誤差が0.02であり、測定誤差の3倍は0.06になります。測定値の0.04は測定誤差の3倍の値0.06より小さな値ですので、そのまま数値を表示すると正確さを欠く可能性があり、「ND(不検出)」と表示します。』(東京都水道局HPより)

上記は水道の例ですが、コメや野菜の場合でも、検出限界値はこのように決まります。測定値が出ていてもND(不検出)になる場合があるということです。

コメのセシウムのデータは定量下限値が20Bq/kg?

以上、検出限界値と定量下限値の違いを説明しましたが、今一番気になっているコメの結果の話に戻ります。今回「8/17 昨日の埼玉県、千葉県、茨城県のコメはセシウム不検出」でご紹介した茨城県、千葉県、埼玉県は「定量下限」という言葉を用いていました。従って、各自治体が正しく理解してその用語を使用していれば、測定誤差σの10倍を定量下限としていると思います。ただ、測定機関が出してきたデータにおける検出限界値をそのまま用語だけ変えて「定量下限値」としている可能性もあります。

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米の定量下限値が20Bq/kgの意味   定量下限値が20Bq
http://tomynyo.tumblr.com/post/9373709127/20bq-kg

茨城に続き,千葉でも米からセシウムが検出されたので定量下限値が20Bq/kgの意味を簡単にまとめてみました。

ケース1

Cs134が10Bq/kg,Cs137が10Bq/kg,合計で20Bq/kg含まれている場合

→不検出

ケース2

Cs134が19Bq/kg,Cs137が19Bq/kg,合計で38Bq/kg含まれている場合

→不検出

ケース3

Cs134が21Bq/kg,Cs137が19Bq/kg,合計で40Bq/kg含まれている場合

→Cs134が21Bq/kgで検出,合計21Bq/kgのCsを検出

ケース4

Cs134が21Bq/kg,Cs137が21Bq/kg,合計で42Bq/kg含まれている場合

→Cs134が21Bq/kg,Cs137が21Bq/kgで検出,合計42Bq/kgのCsを検出

ケース2とケース3を比較すると実際に含まれているセシウムはどっちが多いですか?

これが定量下限値20Bq/kgの意味です。

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岩手県 環境放射能に関する情報
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=32066
県産米の放射性物質調査(本調査)の結果について
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=651&of=1&ik=3&pnp=64&pnp=587&pnp=651&cd=34397
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【新潟米、セシウム0ベクレルは困難】
http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110820/p1

平成23年度産(2011年度産)の新米ですが、新潟産の場合、セシウム0ベクレルというのは難しいと思われます。理由は、新潟の土壌がセシウム汚染されてしまっていることによります。もちろん放射能の濃度は微量ではあるのですが。

新潟県の調査によれば、おおむね新潟県内の田んぼの土壌のセシウム・放射能汚染は1キロ当たり14ベクレル~30ベクレルです。

(参考)
・新潟県防災ポータル-4月15日 県内の水田土壌中の放射性物質の調査結果についてより。

【最大、3ベクレルのセシウム汚染稲】

土壌から米(稲)へのセシウムの移行係数は最大で0.1。30ベクレルの土壌であれば、新潟県の新米(稲)は、最大3ベクレルの稲になる可能性があります。稲全体から玄米への移行係数は最大0.3程度ですので、新潟県産の新米の中から、最大で0.9ベクレル程度の玄米が出てくる可能性は否定できません。

【魚沼市が一時、放射能ホットスポットに?】

よく知られていることではありますが、新潟県の魚沼市は3月中旬、放射能 ホットスポットになっています。空間の放射線量が0.4マイクロシーベルト(500ナノグレイ)程度になった日があった、という情報があります。また、魚沼とその周辺は、年間の許容限度1ミリシーベルトを超える可能性があります。

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新潟 平成23年産米の放射性物質の検査結果
http://www.pref.niigata.lg.jp/nosanengei/1313964108883.html

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「水産物の放射性物質調査事業」(水産庁事業)の調査結果について(9月第2週分)
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=690&of=1&ik=3&pnp=17&pnp=64&pnp=592&pnp=690&cd=34665

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北斗で保管の牛肉から微量セシウム
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/319067.html
(09/17 00:05)
 道は16日、北斗市の食肉処理業者が青森県の業者から仕入れて保管していた岩手県産の牛の肉から、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を下回る同102ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。業者は仕入れた肉11・1キロのすべてを保管し、販売していないという。

 また、道は同日、放射性セシウムを含む疑いがある稲わらを与えられた牛の肉を仕入れたとして先に公表した帯広市と名寄市、苫小牧市の飲食店の事例について、いずれも微量のセシウムが検出されたが、国の基準値を下回ったと発表した。

 検出された値は、帯広市と名寄市の肉(公表8月16日)が1キロ当たり390ベクレル。7月、客に計2・7キロが提供されたが、道は「食べても健康に影響ない」としている。苫小牧市(同8月17日)の肉は同135ベクレル。この肉は全量廃棄され、販売されていない。
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検出限界40ベクレルに騒然(千葉県の新米 セシウム 放射能 検査結果)
http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110812/p1

【千葉の新米「検出限界40ベクレル」】 *2011年8月25日更新。

ネット上では、千葉県多古町のお米の検査結果の検出限界が20ベクレルであったことについて、議論が沸騰しています。しかし、驚くことに、千葉県の公式HPをよく読むと、実は検出限界が40ベクレルであったことに気づきます。

結果として、セシウムがこれまで検出されたのは2011年8月25日に公表された白井市の47ベクレルのみ。

どういうことかというと、セシウム134が20ベクレル、セシウム137が20ベクレル。ですので、合計したら40ベクレルが検出限界になってしまうのです(放射性ヨウ素が検出されないとして)。1キロ39ベクレルのご飯があったとして、食べたいと思う人はどれくらいいるのでしょうか?

以下、千葉県の公式HPからの引用です。

本県は全国有数の早場米産地であり、安全なお米を消費者の皆様に提供するため、8月4日から米の放射性物質調査を始めています。
多古町については、県内で最初に予備調査を実施し、その結果、放射性セシウムは、予備調査において全地点で検出されませんでしたので、お知らせします。
今後、多古町では本調査を実施しますが、その間出荷自粛の対応は継続しております。
県では、本調査の結果が判明するまで、市町村や関係団体等と連携し、23年産米が出荷・販売されることのないよう、引き続き徹底してまいります。

注2)「検出せず」とは、放射性物質が存在しない、又は定量下限値未満であることを示す。
なお、定量下限値は以下のとおり
放射性ヨウ素131 : 20ベクレル/kg
放射性セシウム134: 20ベクレル/kg
放射性セシウム137: 20ベクレル/kg

【20ベクレルでも食べない、の声】

ネット上で口コミを見てみると、20ベクレルのコメでも、数値が高すぎるのではないか、という声が目立ちます。いくつか引用してみましょう。

・『千葉県米放射性物質未検出』と報道がありますが、『千葉米放射性物質定量下限値(20Bq/kg)以下』と表現を変えるべきではないかな?独自検査を考えている自治体は定量下限値を消費者へのアピールポイントとしたらいかがでしょ?

・限界値を設けて未満であるという検査方法が気に食わない。1Bqなのか20Bqなのか数値を出せないの?それに限界値20Bqというのも気に食わない。これまで米は0.1Bqすらの汚染も無かったというのに(小出先生いわく)【千葉県のお米『検出せず』】

・千葉の多古米、将軍の献上米としても知られている米。以前、道の駅でおこわをたべたけど、美味しかった。予備調査の結果は不検出(20べクレル以下)でしたが、精度をあげて欲しいと思いました。お茶、パセリなどの検査では小数第一位まで出していました。

・Ceron.jp - 米の放射性物質調査(多古町の予備調査)の結果について/千葉県より。

千葉の検出限界が40ベクレルであるのに対し、東都生協は1ベクレル。国民の健康と命がかかっているのですから、千葉にはもっと精度の高い放射能測定器を使ってほしいです。

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11-08-06投稿、追加・更新、強調 最近は、台風9号の接近、ゲリラ豪雨(雷雨)は頻発していますが、一時の猛暑は影をひそめています。 その間、環境中の残留放射能(残留放射性物質)によって外部被曝した稲わらによる肉牛の放射能内部被曝汚染が顕在化しました。...... [続きを読む]

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