悪いのは東電と政府、牛や農家に罪はない。しかし、それでも売りたいと思えば、同じ殺人未遂者だ。
福島県民の方々には、本当にお気の毒な話である。
福島産の牛肉にセシウムが見つかったと騒いでいるが、母乳から検出されている。尿から検出されている。人間も汚染されている。その事実を認めないと始まらない。
程度の違いはあれ、福島とその周辺は汚染されているのである。
すべてを除染し、綺麗にするのに何年も必要なほどに。
尿や汗といった機能から約70日で半分が排出されると考えられている。
牛も人間も時間を掛ければ、綺麗な状態に戻る。
決して汚染されたままという訳ではない。だから、戻る為の努力が必要なのだ。
しかし、残念なことに政府は住民が綺麗になることに熱心ではない。
私から見れば、全員が死んでくれた方がありがたいと思っているのではないかと思えるほど不熱心だ。
たとえば、学生の一時的な集団疎開を実施し、食事療法を熱心に行うだけでも、今後予想される悲惨な状態を回避する可能性がある。しかし、実際に被害が現れたからでは手遅れである。事故が起こった後の70日が大切であったと思われるが、すでに4ヵ月も放置されている。
今となっては、チェルノブイリと同じことが起こらないように祈るしかない。
それでも放射能数値が薄い地域に移動することは重要だと思う。
実際、単なる杞憂に過ぎないかもしれない。
しかし、可能性が残っている以上、排除してゆくのが国民を守る政府の役割ではなかろうか。
【モラルの回復を願う】
水俣病を覚えている方はいるだろうか?
戦後、新日本窒素肥料株式会社として再出発し、オクタノール、高度化成肥料、超高純度シリコンなどの製造に日本で初めて着手した。水俣病で有名になったチッソ株式会社に社名を変更したのは、1965(昭和40)年のことである。
チッソ株式会社の主力工場である水俣工場では、1932(昭和7). 5. 7よりアセトアルデヒド・合成酢酸設備稼働開始した。
水俣工場では、アセチレンと塩酸から水銀を触媒として、日本で最初の塩化ビニールを生産をしていた。
有機水銀を含む排水は水俣湾百間港へ無処理放流していた。
チッソ株式会社は何ら違法行為は行っていない。水質汚濁防止法(すいしつおだくぼうしほう)が成立したのは昭和45年(1970年)12月25日であり、当時は国の規制はなかった。
つまり、合法である。
水俣病が発覚したのは、1956(昭和31). 5. 1でチッソ水俣工場付属病院の細川一院長,水俣保健所に原因不明の脳症状患者4名発生と報告したことが始まりである。
しかし、厚生省は有機水銀と工場排水の関連付けがされていないとして認めなかった。
水俣病が認定されるまでには長い時間が必要とされた。
今では、水俣病はチッソが海に流した廃液により引き起こされた公害病と認定されている。
さて、振り返って福島の放射能を見てみよう。
国が認めたベクレルを準じていれば合法である。それはチッソが海に廃液を流していたのと同じで、国の法律を守っている。
しかし、放射能が人体に影響することは誰もが知ることであり、その限界がどこにあるか判らない。
そして、国の基準が曖昧であることも誰も知ることである。
そこまで知っていながら放射能を垂れ流すのであろうか?
放射能に汚染された牛乳と汚染されているない牛乳を混ぜて、基準値以下ならOKというのは、モラルに反していないだろうか?
「私は販売するな!」とは言わない。
しかし、安全と確信して行っているなら、『福島産混入牛乳』又は『国の基準値内牛乳』又は『実際に測定した測定値を掲載した牛乳』にするべきではないだろうか。
福島や茨城産の野菜を購入する消費者は、非常に貢献的だと思っている。
ならば、各自治体で放射能を処理できる焼却施設の設置に声を上げてほしい。スピンホール(※)で説明したように、購入者が買った食品などが自分の地域を汚染地帯にするのである。どこかで放射能を減らさなければならない。カットするならば、下水処理施設やゴミ焼却施設に併設するのが合理的である。
政府は国民の放射能被爆に無関心と言ってもいいほど何も決まってこない。
それどころか、安全の基準値を大きく下げて、国民を気険に晒している。
1年で20mSv、1日1000ベクレルまで安全というなら、その根拠と気険と言っている学者の根拠を論破してもらいたい。
しかし、そんなことはできない。
なぜなら、そんな決定的な学術的結論に至っていない分野だからだ。
このままでは、拡散によって起きる放射能被害者は、かっての水俣病と同じく、放射能と病状に関連性を確認できないので保障できないという福島訴訟問題が起こることは目に見えている。
政府がこれを否定したいのならば、政治家、政府高官、及び、霞が関の官僚の協力を得て、子供や孫まで含んだ家族で福島に居住し、福島産の食糧を食べ続けて、関連性がないことを証明しなくればならない。
果たして、自らの家族をそんな気険な実験に参加させる勇気があるだろうか?
私にはない。
だから、私なら少しでも子供達を疎開させ、大人は除染に専念し、昔の美しい土地を回復することに尽力する。
当然、農家や企業にも損害をすべて保障する。
保障がなければ、毒リンゴを売ったからと言って、彼らを責めることはできない。
しかし、敢えて言いたい。
安全で安心な食品や飲料を提供していたあなた達の良心はどこにいったのであろうか?
国が間違った方針を取っているのは明らかなのに、
子供達を危険に晒してまで守りたいものは何であるのか?
もし、安全と思っているなら、堂々と公表しないのか?
判っている。
そうしなければ生けていけないのだ。追いつめているのは東電であり、県であり、国であることも・・・・・・
しかし、もう一度、問いたい。
安全で安心、消費者に喜ばれるおいしい食材を提供していたあたなは、
モラルを捨てても、続ける理由はあるのだろうかと・・・・・・
(注).販売されていることに不満はない。何が販売されているかが伏せられていることに不満を感じずにはいられない。
※スピンホール:造語、3次汚染のこと。下の「日本全国放射能汚染地帯」で説明しております。
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日本全国放射能汚染地帯、数値はともかく大阪も、北海道も安全で無くなったのが証明された!? そして、3次汚染も始まっている。
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-8380.html
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「悪いのは東電」謝罪する牛肥育農家に仲間が声
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110710-OYT1T00276.htm
「消費者にも近隣にも、みんなに迷惑をかけてしまった。コメもダメ、野菜もダメ。今度は牛もダメって一体どうすればいいんだ。ここにいる牛、みんなダメなんか」。
出荷した肉用牛から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された、福島県南相馬市原町区の肥育農家の男性(69)はそう言って、丸まると太った150頭の牛を見渡した。男性の妻は涙を浮かべて謝罪の言葉を繰り返した。
男性によると、牛に与えていた餌には、昨年10月に収穫し乾燥させた稲わらのほか、輸入した乾燥わら、配合飼料などを利用。屋根付きの牛舎は、牛が雨にぬれにくく、体表を調べた出荷前のスクリーニング検査では、どの牛からも放射性物質は検出されなかった。牛に飲ませている地下8~10メートルの井戸水が問題なのか。でも、「この辺の住民はみんな飲んでいる。どうすればいいんだ」。
放射性セシウムが検出されたことを知り、近所の肥育農家約10人が朝から男性宅に集まった。「申し訳ない」と頭を下げる男性に仲間が声をかけた。「あんたが悪いんじゃない。悪いのは東京電力だ」
(2011年7月10日13時32分 読売新聞)
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セシウム137
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0137
セシウム137に限らず、セシウムの化合物は多くが水溶性であり、生体内での振る舞いはカリウムやルビジウムに似ている。体内に入るとセシウムは体中に分配され、ベータ線による内部被ばくを起こす。濃度は骨組織で低く、筋組織で高い。生体内での半減期は70日以下であるという報告もあるが[5]、100日~200日と言われることが一般的である。犬を使った実験では、3800 μCi/kg(ベクレルに換算すると 1.4×108 Bq/kg. 約44 μg/kgのセシウム137)を服用したものは3週間以内に死亡した。
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誠実な社会を取り戻したい・・・牛乳と柏市の放射線
http://takedanet.com/2011/07/post_088c.html
チェルノブイリでは原発から少し遠いところの牛乳を飲んだ子供たちから大量の甲状腺がんがでました。
このことがあるので、私も牛乳については慎重に調査をしていましたが、どうも危険なようです。
事故直後は、北海道産の牛乳は北海道産でしたが、今では、福島、茨城、千葉の牛乳は大量に西日本に送り、そこで、「汚染された牛乳」と「綺麗な牛乳」をまぜて、ベクレルを規制値以内に納めているという情報もあります。
つまり、政府が「規制値を下回ったものを拒否するのは風評」と言い、それにのって業者が「混ぜてベクレルを下げる」ということもなされるでしょう。
もちろん、政府も業者も「罪の意識」がありますから、発表しませんし、マスコミの調査も隠されているようです。悪いことをしているという気持ちはあるのです。福島などの牛乳について多くの人が不安に思っているのですから、出荷する時にはバッチ(一つのタンク)毎に測り、それを公表すれば、むしろ牛乳の販売も順調にいくと思います。データを隠せば隠すほど、事態は紛糾するでしょう。
牛乳は産地が限定された少し高めの牛乳を買ってください。
・・・・・・・・・
【業者の方へ】
原発近くの牛乳のデータと物流について、すべて公開してください。
食材の安全と安心を得るには「正直で誠実」であることだけが求められます!!
汚染された牛乳を飲む子供たちとともに、一度、信頼を失うと、日本の酪農業には将来とも大変な打撃です!!
・・・・・・・・・
千葉県柏市の焼却灰に7万ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
おそらく半減期が短いヨウ素はそれほど無いと思いますが、ストロンチウムは測定されたかどうかは不明です.
いずれにしても、福島原発事故当時から柏市の放射線量はたかく、放射線のチリが柏市に流れたのは間違い無いと思います.
このことは早くから柏市にある東大やがんセンターの測定値が示していましたが、柏市は頑として市民の声を聞かず、「被曝してくれ」の一本槍でした。
かくして対策は遅れ、市民が除染したものが、焼却灰に入り、その処理に困っています。3月から対策を練っていたら、今頃はいろいろなことが解決していたでしょう.
東電がばらまいた放射性物質からの被曝を市民から守るのが市であり、被曝させるために柏市があるわけではありません。
そして焼却灰に放射性物質が入った原因を「市民が被曝を避けるために除染するから市が迷惑を被った」と発表するのですから、いったい誰の税金で市を運営しているのでしょうか?
・・・・・・・・・・
【柏市にも誠実を求めます】
柏市の役人の人。これまで市民が高い市税を払って暮れていたのですから、せめて被曝を避けるように全力を尽くしてください。
・・・・・・・・・
誠意のある日本、それこそが私たちが子供たちに引き継ぐべき大切なことでしょう。
(平成23年7月11日 午前9時 執筆)
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南相馬の6頭、肉の一部は板橋・荒川で販売
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20110712-00658/1.htm
2011年7月12日(火)15時28分配信 読売新聞
福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛11頭から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、同じ農家から東京都内の食肉処理場などに搬入された別の6頭の肉の一部は川崎市内の卸売業者を経由し、東京都板橋区、荒川区の精肉店などで販売されていたことが分かった。北海道や愛知県に流通した肉の一部も焼き肉店などで客に提供されていた。
板橋区によると、6頭の一部で、川崎市内の業者が販売した38・8キロの流通経路を調べたところ、一部を区内の精肉店が6月16、17日に仕入れていた。都福祉保健局では、「継続して食べることを前提とした規制値なので一度食べても健康には影響がない」としている。
一方、12日の北海道の発表によると、都内の業者を通じて道内に流通した肉の一部(2キロ以上)が千歳市内の飲食店で焼き肉などとして客に提供されていた。また、愛知県によると、同県あま市の焼き肉店に流通したバラ肉のうち3・15キロも既に消費されていた。
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愛媛から徳島、高知のスーパーに流通 福島・南相馬の肉用牛
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110712/trd11071211130005-n1.htm
2011.7.12 11:13
福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛から放射性セシウムが検出された問題で、愛媛県は12日、この農家が同じ飼料を与えていた別の牛の加工肉が松山市に本社があるスーパーチェーン「フジ」を通じて徳島、高知の2県の店舗に流通していたと発表した。愛媛県での販売はない。
県薬務衛生課とフジによると、流通したのは静岡市などに流通したのと同じ個体のすね肉17.6キロ。愛媛県東温市の卸業者が6月4日に東京の卸業者から入荷し、フジが同6日に購入して徳島県阿南市の「フジグラン阿南」と高知市の「ヴェスタ桜井店」に8.8キロずつ配送した。細切れ肉、カレー用などとして完売した。
フジはポイントカードの履歴などから購入者の特定を進めており「食の安全を担うものとして、お客さまに大変申し訳ない」と話している。
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流通先、10都道府県に セシウム検出の肉用牛 静岡の飲食店などで基準値超える
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110712/trd11071210300004-n1.htm
2011.7.12 10:29
福島県南相馬市の農家が出荷した11頭の肉用牛から放射性セシウムが検出された問題で、この農家が同じ飼料を与えていた別の6頭の加工肉の流通先が、少なくとも10都道府県に上ることが12日、東京都などへの取材で分かった。都や農林水産省は引き続き流通経路の解明を進める。
都によると、この農家は6頭を5~6月に出荷、加工肉が静岡、大阪、東京、神奈川、愛媛の計5都府県に流通。さらに北海道、千葉、愛知、徳島、高知の5道県の業者にも流通したという。うち静岡市の飲食店と、東京都の卸売業者が保管していた牛肉から基準値を超えるセシウムが検出された。都は6頭の個体識別番号を公表した。愛媛県によると、同県内では販売されていない。
11頭については東京都の芝浦と場で処理され、基準値の3~6倍のセシウムが検出された。この食肉は市場には流通していない。
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「健康に影響するレベルでない」 セシウム検出の福島産肉牛
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/dst11071201150002-n1.htm
2011.7.12 01:14
福島県南相馬市の農家が出荷した肉牛から最大で暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)の6・4倍にあたる3200ベクレルの放射性セシウムを検出。同じ農家が出荷し、一部で消費された別の肉牛も基準値を超えていたことが判明し、消費者からは健康被害を心配する声が上がった。ただ、専門家は「流通しているものをたまたま食べても健康に影響はない」との見方を示す。
国の定める暫定基準値は、基準値レベルで汚染された食品を1年間継続的に摂取しても問題のない数値で設定している。食肉の場合、汚染された同じ牛を繰り返し食べ続けることは考えにくいため、厚生労働省は「健康へ影響を及ぼすことはない」としている。
立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)によると、1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された肉を200グラム食べると、被曝(ひばく)線量は0・0016ミリシーベルトになる。今回最も数値が高い牛肉(3200ベクレル)で換算すると0・01ミリシーベルトだ。安斎教授は「毎日食べている食事にはカリウム40という天然の放射性物質が含まれており、人はカリウム40で年間0・2ミリシーベルト被曝している。0・01ミリシーベルトはこの20分の1。何回か食べても、放射線が目に見えて健康に影響するレベルではない」と話す。
ただ、「消費者にとっては、行政が定めた基準値が守られていなかったということが深刻な問題。安全だといわれるほかの食物も汚染されているのではないかと不安になる」とも指摘。日本分析センターの池内嘉宏理事は「汚染しているかどうかは肉自体を調べなければ分からない」と検査の重要性を訴えている。
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