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自然はでっかい放射能除去システム

地上では、植物がセシウムを吸収して、放射能を隔離してくれます。
特に、ひまわりや菜の花は沢山のセシウムを吸収してくれます。

海洋では、藻や植物プランクトンが放射性物質を吸収してくれます。

この構造を理解していれば、地上であれ、海洋であれ、放射能除去をすることが可能になります。
もちろん、完全に除去できる訳ではありませんが、生活の問題ないレベルまで下げることができます。

しかし、問題は放射能の特性と食物連鎖を理解していない行政にあります。
放射能を含んだ食品を拡散すれば、どこで濃縮され、影響がどこで浮き彫りされるか判らなくなります。
特に、子供への影響がどこで起こったかを、特定することもできなくなります。

現在、茨城産や千葉産の野菜が市場に出ておりますが、本当に放射能除去が済んでいるかは疑問を持たねばなりません。
2~3年間の間、生産を続ければ、植物は土壌の放射能を吸い尽くして、放射能除去が完了すると推測されます。
しかし、除去された放射能はどこにいったのでしょうか?

少なくとも、東電や行政が回収しているという話は聞きません。
拡散して消える訳ではありません。
半減期を何度も繰り返す必要があります。
少なくとも100年近く影響が残るハズなのです。

どこに消えたが、それは食品を食べた動物の中です。
そして、下水道やゴミ焼却場へと消えてゆきます。
ある日突然、下水道処理上の残土から高濃度の放射能が検出されるかもしれません。
また、ゴミ焼却場の高炉から検出され、周辺の住民の健康が心配されるかもしれません。

少なくとも100年。
今の対応では、放射能と仲良くつき合っていく必要になって逝きます。

今回の原子力事故は幸いにして、被害範囲が限定的です。
チェリノブイリの10分の1です。
しかし、被害者の数はどうでしょうか?

今のような行政では、5年後、10年後、50年後の被害者の数は、チェリノブイリの100倍に達しているかもしれません。
なぜなら、チェリノブイリの汚染地域には多くの住民が避難していますが、我々は避難していません。
東京 13,157,428人
千葉 6,216,419人
群馬 2,005,426人
埼玉  7,197,441人
茨城 2,966,892人
福島 2,025,461人
宮城 2,347,300人
岩手 1,327,153人
新潟 2,370,066人
神奈川9,050,370人

チェリノブイリの当時の人口10万人以上であり、事故後は避難した為に約1,200人(推定)に減少しました。
さて、さて、日本の被害はどこまで拡散するか???
わずか拡散で高濃度の被害地区に住む住民の数が、爆発的に増加する気険性を孕んでいると思いませんか?

何度も言っていますが、ソビエトと日本では地理的条件が異なります。
一刻も早く放射能除去を始める必要があるのです。
自然の力を借りて、私達は私達の住む所を守る必要があるのです。
たとえば、
・空き地や公園の植えれる所すべてに植物を植える。
・植物は枯れる前に根っこから回収して、新たに植える。
・道路や住宅は洗濯を小マメに行う。
・農地は検査をしっかりと行い、汚染された野菜は出荷しない。
・森や林は枝葉を切って回収する。
・雑草を取って回収し、植物を新たに植える。
・芝生も検査して、必要ならば張り返る。
・池の水を検査をし、必要なら水草を植える。
多少時間が掛っても、根気よく、大地と共に、子供の為に、未来の為に・・・

はやく終息することと、台風や強風が少ないことを祈るばかりです。

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ミカヅキモが汚染水から放射性物質を除去する可能性
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0411&f=it_0411_010.shtml
2011/04/11
  英・総合学術誌「ネイチャー」のウェブサイトによると、米国の科学者が近日開催されている米国化学学界年度大会で、放射性廃棄物に含まれるストロンチウムとカルシウムを区分することができる藻類があることを発表し、放射能事故の汚染除去に効果を発揮するかもしれないと述べた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  米国ノースウェスタン大学の研究員ミナ・クレシー氏は、「この淡水に生息する藻類の名前は『ミカヅキモ(Closteriummoniliferum)』と言い、三日月の形をしたネンジュモ属のこの藻類には見事な能力がある。ミカヅキモはバリウムを必要とするが、高いエネルギーの放射線を出すストロンチウムの同位体ストロンチウム90はバリウムと構造が似ているため、ミカヅキモはこれを吸い上げ、細胞内の液胞で結晶化して隔離する」と発表した。

  ストロンチウム90は非常に危険な物質であり、牛乳、骨髄、血液などの体内組織に浸透し、高いレベルの放射能を放出し、発ガン作用がある。クレシー氏は、「ストロンチウム90の半減期は30年で、原子炉から放出されてから100年経った後でも、健康被害を及ぼす可能性がある」と指摘した。

  ストロンチウムはカルシウムに非常に構造が似ており、生物学では2つの元素を見分けることは非常に困難だ。また、原子炉の放射性廃棄物と事故によって漏洩した放射性物質の中に含まれているカルシウムはストロンチウムの100億倍で、もっと効率的な方法で区分する必要がある。

  クレシー氏の研究では、放射性廃棄物にバリウムを加えたところ、ミカヅキモはバリウムとストロンチウムを結晶化することを発見した。ミカヅキモの細胞には硫黄が豊富に含まれているが、バリウムとストロンチウムは硫黄液への溶解能力が比較的低いことがわかっており、そのため、細胞内に浸透せずに沈殿し結晶化する。ミカヅキモの生存環境のバリウムの量を変えれば、より多くのストロンチウムを吸収することが可能だ。クレシー氏は「大量のバリウムが必要だが、藻の生存環境の硫黄濃度を変えることで細胞に含まれる硫黄の量を変えれば、このプロセスを加速することもできる」と指摘。

  藻が放射能で汚染された環境の中で生存できるかどうかについてはまだ調査していない。しかし、この方法が成功すれば、結晶化のスピードも速く、藻が生存している間に充分にストロンチウムを除去できる。クレシー氏は「藻は30分から1時間足らずで結晶化することができる。また、この種類の藻は培養も非常に簡単である」と述べた。(編集担当:米原裕子)

-----------○-----------
確実に沿岸の植物プランクトンの放射能汚染が進行している
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1025.html
前略
そこで、文献をひもとくと、放射線医学総合研究所の「放医研50年史 第2章環境研究」には100ページ目に以下の記述がすでにある。
         
「海洋における生物生産量の大部分を占めるといわれる植物プランクトンは、放射性物質の生物濃縮に直接あるいは間接的に影響を及ぼしている。特に沿岸域では河川の流入などによって栄養塩が豊富なため種類や量も多い。また、植物プランクトンの代謝速度は速く生物生産性も高いために栄養塩類、水温、日射量(光)、共存物質などの変化によって水質汚濁は、すぐに植物プランクトンの汚染を引き起こし、その結果、これらを飼料としている栄養段階における低次消費生物に短期間に汚染が拡がることになる。原子力施設から沿岸へ放出される放射性物質はまず植物プランクトンに取り込まれ、食物連鎖を通して,高次消費者へと拡がっていくことが十分考えられる。」

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コメント

 自然の力を利用して除汚を進めるという考え方には大いに賛同します。
 それを効率的に進めるための技術の開発が求められていると思います。

石田 力さん、こんにちは

植物の除染はまだまだ研究することが多いと思います。
また、回収した植物をどう利用するかなど、多くの問題が残っています。

私は、家庭ゴミのように燃やして低電力発電や、バイオエタノールに変換して本格的な火力発電に利用できれば、最も効率的だと考えております。

もちろん、焼却する際にセシウムなどの放射性物質を排除することが前提です。

いずれにしろ、取れる対策は沢山あり、政府がどれだけ本気になれるかという問題であり、国民は東北の方々を助けることに反対されることは、ほぼありません。

ガレキ問題も、ガレキの受け入れに反対する住民はいません。
放射能ガレキに対して、みなさん反対をされているのです。
放射能は、『集めて隔離する』が原則であり、拡散することに賛成できません。

植物は、大地に隠れた放射能を収集してくれるありがたい除去システムだと考えております。

自然の恩恵をありがたく利用する。

そんな謙虚な気持ちで放射能と対峙できる日が来ることを祈っていります。

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