2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 原発情報 ←(4/29更新)1号機が壊れちゃったみたいな!?” | トップページ | 放射線と人体影響の関係 »

福島・郡山の小中学・表土除去について、高木義明文部科学相が苦言

4月の始めに福島県の学校の放射線測定した。
“福島県の学校の放射線量 図解”

.Photo

その数値があまりにも大きいのに慌てた福島県知事は、国に基準の策定を依頼した。
そもそも放射能が学校の敷地内にあることが想定外であり、基準そのものが議論されたことがなかった。
文科省から安全委員へ安全な基準の策定を依頼する。
しかし、そこから返ってきた数値は、私や科学者や多くの人を驚かせた。
しかも、安全委員はわずか2時間で決定したというのだ。
誰がこれを決めたのだろうか???
会議の議事録も提出されていないらしい。
そもそも会議をしたのかも怪しい状態で、わずか2時間で「児童生徒の年間被曝許容量を20ミリシーベルト」が決定したのである。

20Svととは、ICRPの最悪の基準であり、原発労働者の年間の許容被曝量の限界限度とされている値である。
気険を承知で業務する作業員と同じ基準を、幼児や児童に適応しようというのである。
これは大問題である。
子どもを持つ母親が騒ぎ出し、市民団体主催の説明会が行われた。
“福島の子どもたちを放射能から守れ!”と掲げた市民団体への説明会では、文科省の職員が放射線管理区域についてすら知らないと答弁するあり様である。
実際に知らないということはないが、知っていると拙いというのであろう。

さらに、問題は高木義明文部科学相の発現である。

【安全!? 気険!? 判らないときは、より安全な政策を選択するべき】
福島・郡山の小中学・表土除去について、質問に答えた高木義明文部科学相は、「ICRPの非常に厳しい基準に基づいて・・・」うんぬんと言っている。
どうやら表土除去に苦言を言ったというのは真実らしい。
ICRPがいう「20Svが厳しい」というのは、作業する者にとって厳しい環境であるという意味であって、安全に厳しいという意味ではない。できれば避けたいが、致し方ない場合に限り許せる基準という意味である。
何を聞き間違ったのか、高木大臣は最も安全な基準と思っているようだ。

郡山の小中学は、高い放射能を除去して放射能が10分の1くらいに下がった。
本来なら喜ばれる所を、大臣は余計なことをするなという感じで苦言を言っているらしい。
放射能があるとないのなら、ない方が安全に決まっている。

それを、“国の指針に逆らうのか!?”という態度は如何なものだろうか???
まったくもって理解に苦しむ。

【知らなかったでは済まない!!!】
たとえ官僚や大学教授の説明で安全だと知らされているとしても、もし被害者が出た場合。
「知らなかった!?」
そんな答弁は通用しない。
危険性は多くの議員や学者、市民団体、一般人から多く取り上げている。
それを無視して、決断したことを覚えておいてほしい。

高木義明文部科学相、もし死亡者が出れば、あなたは殺人者である。
その覚悟をもって語ってほしい。
その覚悟の上の決断であれば、それ以上何も言うことはない。

しかし、菅総理の答弁でも判るとおり民主党の政権首脳部に責任という言葉を知っているとは思えない。
「児童生徒の年間被曝許容量を20ミリシーベルト」
わずか2時間で決定し、会議の議事録もない。
そんな方々の決定に責任感があるとは思えないのだ。

【それでも被疑者ないない方がいいに決まっている】
「たかじんのそこまで言って委員会」(2011年3月27日放送)中村仁信(放射線防護委員会委員長)先生が言っていた。
「放射線は微量なら安全です むしろ体にいい」
この言葉に希望を託すしかない。
放射能を浴びても、「活性酸素が増えるだけ・・・」と祈りたい。

チェルノブイリ原子力発電所事故のように子供のいない町になるか、中村仁信先生が言うように元気な子供達の町になるか、それは5~10年後の未来にならないと判らない。

----------○----------
1/2【福島原発】2011/4/28京都精華大学 細川弘明先生にきく
http://www.youtube.com/watch?v=Jf-fcdKFu4Y
2/2【福島原発】2011/4/28京都精華大学 細川弘明先生にきく
http://www.youtube.com/watch?v=aU3GSJD_rY0&feature=related
----------○----------
1/2「東京はすでに被曝していた。」管理区域同等レベル
http://www.youtube.com/watch?v=Hx8BMx09Ie8&feature=related
2/2「東京はすでに被曝していた。」管理区域同等レベル
http://www.youtube.com/watch?v=oXwd-vJJEq0&feature=related
子どもの安全基準、根拠不透明?市民の追及で明らかに(前編)
http://www.youtube.com/watch?v=jnOD55uLA7c
子どもの安全基準、根拠不透明?市民の追及で明らかに(後編)
http://www.youtube.com/watch?v=DUhlamqSQXg&feature=related
----------○----------
福島県の学校の放射線量 図解
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=107960
----------○----------
文科相、福島・郡山の小中学・表土除去に「事実関係確認したい」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110426/dst11042613220023-n1.htm
2011.4.26 13:21
 高木義明文部科学相は26日の記者会見で、原発事故を受けた放射線対策として、福島県郡山市が小中学校の校庭などの表土を取り除く方針を示したことについて「市としての独自判断だと思うが、事実関係を確認したい」と述べ、取り除いた土の処分方法なども含め、福島県を通じて詳しく事情を聴く意向を示した。
 また高木氏は、ほかの地域にある学校での表土除去の必要性について「その都度放射線量を計測して、基準以下であれば必要はない」と述べた。
----------○----------
「子どもは半分」、文科相が否定=原子力安全委員表明の被ばく量
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011041500243
 福島県内の学校の安全基準をめぐり、原子力安全委員会の代谷誠治委員が「成人の半分に当たる年10ミリシーベルト以下の被ばくに抑えるべきだ」と述べたことを受け、高木義明文部科学相は15日の閣議後会見で「委員の発言は、安全委全体の見解ではない。目標は20ミリシーベルトで、(基準厳格化により)学校を頻繁に移動させることはできない」と話し、考慮の対象としない考えを示した。
 政府は大気中の放射線量による被ばくが年20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」とし避難を求める方針。代谷委員は13日の記者会見で、授業再開の目安について「少なくとも半分ぐらいとすべきだ」と述べた。しかし、文科相が14日の参院文教科学委員会で「基準は20ミリ」と答弁すると、代谷委員は同日の会見で「委員会決定ではなく、私個人の考えだった」と発言した。
 文科相は発言の修正は求めていないとしたが、安全委事務局を兼任する加藤重治文科省審議官が代谷委員の会見に同席し、「文科省が主体的に判断すべきこと」と強調する場面もあった。
 文科相はまた、文科省と経済産業省資源エネルギー庁が共同発行している小中学生向けの副読本に「大きな津波が襲ってきても、原発の機能が損なわれないよう設計している」などの記述があるとして、内容の見直しを表明した。(2011/04/15-13:37)
----------○----------

« 原発情報 ←(4/29更新)1号機が壊れちゃったみたいな!?” | トップページ | 放射線と人体影響の関係 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

官房参与 小佐古氏の辞任表明文はもうお読みになりましたか?
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html#more

政府の中枢にいた原発推進派だった人のとてもショッキングな告発です。

いわき市民さん、こんにちは!

さっそく読ませてもらいました。

小佐古敏荘氏は、小出助教授と喧嘩仲間ということで原子力推進派です。反対派小出助教授と討論を繰り返していたそうで、小出助教授も「意外です」というくらいの方です。

私も調べる限り、100mSvくらいまでは安全圏の可能性があると研究結果がありますが、あくまでマウスや宇宙飛行士という特定条件下の結果からです。

今回の福島の“20mSv以下なら安全”という見解は、大規模な人体実験としかいいようがありません。

健康に害がない可能性もわずかにありますが、郡山市長が言っているように、「グランンドで腕立て伏せをする生徒がどれほどの内部被爆をするか?」まったく判りません。
外部被爆も内部被爆も累積であり、測定放射能が単純に年間20mSv以下なら安全という見解はあまりにも乱暴です。

政府の首脳部は、単純に経済的な予算を削減する為に都合のよい報告のみを採用していると思われます。

10年後に、我々はここにいないんだから、という無責任な判断を下しています。
彼らは今や、犬猫畜生以下の生物です。

そういった意味(この政権をつぶす)で、小佐古敏荘氏の行動は、もしかすると意味をなす行動になるかもしれません。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« 原発情報 ←(4/29更新)1号機が壊れちゃったみたいな!?” | トップページ | 放射線と人体影響の関係 »