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まさか!? 原子炉内部の作業ができないことを想定外なんて言わないよな???

東京電力の勝俣恒久会長は17日、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表を発表した。

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もちろん、発表された行程表は普通に考えると実現不可能なことが書かれている。

たとえば、原子炉を満水にする。

原子炉内の気圧を見れば、格納容器と殆ど変りのないか低いくらいである。原子力圧力容器の気密性はすでに失われている。

考えれる原因は2つある。

・原子力圧力容器の底が溶けて穴が開いている。

・原子炉圧力容器への冷却システムの配管が壊れており、逆流する形で水が漏水している。

私は下の配管が壊れている方が高いと考えている。

いずれにしろ、注いだ注水は原子炉建屋に漏れ出している。修理は現在の所不可能である。(試みることは行程にあってもいいが、可能性は低い。)

この状態で原子炉内を満水にする方法は、1つしかない。

原子炉格納容器及び原子力建屋自身を水で満水状態にして、圧力容器の漏水の逃げ道を塞ぐことだ。

この方法なら満水にできる。

しかし、東電は原子炉建屋の水を抜くことを重点的に行っているので、その方法は考慮しているとは思えない。

この方法はいくつかの欠点があるので、推奨する案でもない。

では???

どうやって原子炉圧力容器内を満水させるつもりだろうか???

【修理できないことは想定外】

誰もが予想している原子炉建屋内の修理ができないのは想定外だったなどと叫ぶつもりではないだろうな!?

プランB、プランCを用意していなければならない状態なのだが、東電社長の国会答弁を聞いていると心配になる。

地震も津波も想定外。

これから起こることも想定外。

などと戯言を言い出すようで怖さを覚えた。

【菅総理は辞めべき!!!】

・自衛隊を出動させた。
・2つも対策会議を立ち上げた。

だから僕はよくやっていると自画自賛する総理は、5歳の幼稚園児並みの知力しかない。

知識はあってもそれを使う知力がなければ、幼稚園児と同じである。

その幼稚園児が東日本大震災の指揮をしているというのは、シェクスピア的な喜劇としかいいようがない。

「誰誰くんに言ったのに、誰誰くんがやってないのは、誰誰くんが悪い!」

責任論は誰も言っていない。

実際に成果がでていないことを追求しているのだ。

しかし、総理は悲劇のヒロインのように被害者意識の塊になって、自己弁護に走っている。

総理の無責任で何人の人間が死んでいると思っているのだろうか?

自覚のないというのは度し難い。

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1・3号機で高放射能、保安院「内部作業困難」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yomiuri-20110418-00466/1.htm
2011年4月18日(月)13時52分配信 読売新聞

 経済産業省原子力安全・保安院は18日、遠隔操作できる米国製ロボットで東京電力が17日に調査した福島第一原子力発電所1、3号機の原子炉建屋内の放射線量を公表した。

 1号機は毎時10~49ミリ・シーベルト、3号機は同28~57ミリ・シーベルトと高い値で、西山英彦審議官は「作業員が立ち入って工事をするのはこのままでは難しく、何らかの方法で放射線量を下げたり遮蔽したりすることが必要だ」と述べた。保安院によると、1、3号機の原子炉建屋内で放射線量などの環境を調査したのは東日本大震災後に水素爆発を起こしてから初めて。

 3号機の調査は、17日午前11時半~午後2時に行った。温度は19~22度、湿度は32~35%、酸素の濃度は21%だった。同日午後4時~5時30分に行った1号機の調査では、温度は28~29度、湿度は49~56%、酸素濃度は21%だった。ロボットが撮影した3号機の建屋内部には多量のがれきが映っており、ロボットの前進も困難だったという。

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「初動不十分との指摘当たらない」…首相答弁
http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/yomiuri-20110418-00516/1.htm
2011年4月18日(月)14時9分配信 読売新聞
 首相は政府の初動が遅れたとの見方を否定した。参考人として出席した東京電力の清水正孝社長は、東電福島第一原子力発電所の事故について、改めて陳謝した。

 首相は福島第一原発の事故を受けての今後の原子力政策について「従来の先入観をすべて白紙に戻し、なぜ事故が起きたのか根本から検証する必要がある。一定の段階がきたら、徹底した検証を行っていきたい」との考えを示した。検証すべき具体例としては「核燃料サイクル、最終処分地の問題も含め、システムとしてしっかりした体制が取れていない中で、使用済み燃料が原子炉(建屋内のプール)にそのまま保管されていたこと」を挙げた。

 震災や福島第一原発の事故に対する初動が遅れたとの批判や、首相の指導力に対する疑問が出ているとの指摘には「初動が不十分だという指摘は当たっていない。十分な対応ができていると認識している」と反論した。

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ガソリン減税、当面凍結へ
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2011041801000310/1.htm
2011年4月18日(月)11時36分配信 共同通信
 政府は18日、ガソリン価格が高騰した時に揮発油税などを減税して価格を引き下げる制度について、発動を当面凍結することを決めた。19日に閣議決定する。東日本大震災の被災地に多くの燃料を配分するため、価格上昇を容認して他の地域での消費を抑えたい考えだ。政府税制調査会の会長である野田佳彦財務相と、玄葉光一郎国家戦略担当相らが会談、凍結で一致した。この制度は「トリガー条項」と呼ばれ、ガソリン価格高騰時に生活者を支援する目的で昨年4月に導入。レギュラーガソリンの価格が1リットル当たり160円を3カ月連続で超えた場合、揮発油税本来の税率に上乗せされている約25円の課税を停止する。価格が130円を3カ月連続で下回れば元の税率に戻る仕組み。基準となるガソリン価格の算出には、総務省が公表する小売物価統計の全国平均価格を利用。震災や中東・北アフリカ情勢の緊迫化で価格は上昇基調にあり、3月は約147円だった。
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原発爆発後も会議時間はたった5分! 原子力安全委員会のノー天気
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000142545/1.htm
2011年4月17日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
「放出量が『レベル7』に該当する可能性が高いと分かっていた」――。福島第1原発事故の深刻度が引き上げられたことについて、原子力安全委員会(班目春樹委員長)の代谷誠治委員がこんな“無責任”発言をしてヒンシュクを買っている。

 代谷委員の発言は先月23日に福島原発の事故が「チェルノブイリ級」と認識していたというものだ。だったらなぜもっと早く動かなかったのか。「評価は保安院の役割」とは呆れてしまう。あらためて、この委員会の実態を調べてみると、いかにデタラメな組織かがよく分かる。

 原子力安全委員会は78年に設置され、原子力の安全確保に向けて強い権限を持つ。当然、今回も専門的な視点で活発に意見を交わしていると思っていたら大間違い。緊迫感ゼロなのだ。

 委員会議事録を見ると、東日本大震災が起きた3月11日の臨時会議はわずか5分で終了。中身は「地震について」だが、福島原発への影響が確認された形跡は見られない。当時は「安全」との認識だったのだろうが、驚くのはその後。1号機が爆発した直後の14日の会議時間も5分、さらに2号機、3号機と相次いで爆発した後に開かれた17日も5分で終了なのだ。

「会議時間が短すぎるだけじゃありません。やりとりもマンガです。例えば、25日の会議では、『大気中が定期中になっているね』とか『エクセルのスペルにCが入っていないね』など、資料の語句のアラ探しばかり。1~4号機が危機的状況に陥り、放射性物質の飛散が止まらないのに、専門的な対応策はまるで話し合われていません」(環境ジャーナリスト)

 揚げ句、「レベル7」が決まる直前の会議では、委員が「文科省がモニタリングをしっかり」と発言したことに対し、文科省の審議官が「文科省が単独でやったものではなく、原子力安全委員会や原子力安全・保安院も含めて共同作業で実施したことを理解いただければ」などと“反論”する場面もある。この期に及んで関係機関が責任のなすり合いをしているのだ。

「要するに文科省、経産省の原子力安全・保安院などと連携が取れていない。だから、放射性物質の拡散を予測する『SPEEDI』(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータの分析、公表も遅れた。本来は原子力安全委員会が音頭を取るべきなのに他人顔で機能していないのです」(全国紙記者)

 こんな役立たずの審議会のどこが「専門集団」なのか。つぎ込まれている8億4000万円(10年度予算)のカネは明らかにムダだし、年間1500万円以上の報酬を得ながら「どのような形で処理できるか知識を持ち合わせていない」なんてサジを投げた班目委員長も論外。委員は頭を丸めて福島原発に向かうべきだ。

【原子力安全委員会の会合の会議時間】

◇開催日/議題、中身/時間

◆3月11日/地震について/5分

◆3月14日/原子炉に関する線量限度等の告示/5分

◆3月17日/14日と同じ/5分

◆3月25日/緊急時モニタリング及び防護対策/26分

◆3月28日/2号機タービン建屋地下の滞留水について/9分

◆4月4日/東日本大震災による原発への影響/40分

◆4月10日/福島原発に係る原子力災害特別措置法について/75分

原子力安全委員会議事録概要から

(日刊ゲンダイ2011年4月14日掲載)
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原発安定へ6~9か月2段階で冷却停止…工程表
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110417-OYT1T00546.htm
 東京電力の勝俣恒久会長は17日、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表を初めて発表した。

 原子炉の本格的な冷却システムを復旧させ、放射性物質の放出を大幅に低減して安定した状態を取り戻すまでの期間を6~9か月と設定した。発表を受けて海江田経済産業相は同日、周辺住民の避難生活の長期化は避けられないとの見通しを示した。

 工程表では、放射線量を着実に減らす「ステップ1」と、放射線量をさらに大幅に抑える「ステップ2」の2期に分けた。「1」は今から約3か月後、「2」は6~9か月後の完了を目指す。当面は、発生した水素が激しく反応する「水素爆発」を避けることと、放射性物質を高濃度に含んだ汚染水を敷地外に出さないことに重点的に取り組む。

(2011年4月18日01時20分  読売新聞)
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福島原発6─9カ月で安定化目指す、東電会長は辞任の意向
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20661320110417
2011年 04月 17日 19:40 JST
[東京 17日 ロイター] 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)は17日、福島第1原子力発電所の事故の収束に向けた工程表を発表した。「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている」状態の実現を6カ月から9カ月後をめどに目指す。
 勝俣恒久会長は同日の記者会見で「原子力の収束についてはかなり成功するのではないかと思っている」と述べた。同会長は自身の進退について「経営責任を感じている。退く方向で検討している」と辞任する意向を表明した。

  工程表は2段階に分けられ、第1段階(ステップ1)として「放射線量が着実に減少傾向となっている」状態を今後、3カ月程度で達成し、その後、3─6カ月をめどに放射線量の大幅な抑制などの第2段階(ステップ2)につなげたい考え。当面の取り組みとして、1)原子炉と使用済み燃料プールの冷却、2)放射性物質で汚染された水の閉じ込め、保管、処理・再利用、3)大気・土壌での放射性物質の抑制─などの取り組みに注力するとしている。勝俣会長は、避難している同原発の立地地域の住民が帰宅できるメドについて「ステップ2の段階で、ある程度のことがわかるようにしたい」と述べた。 

 原子炉の冷却に向けては、1号機と3号機は「燃料域上部まで格納容器を水で満たす」(ステップ1の対策)、格納容器が損傷している可能性が高い2号機は「格納容器への窒素充てんにより、水素爆発の防止を継続。損傷個所の密閉策を継続して検討・実施」などの対策を講じ、使用済み燃料プールの冷却では、「4号機のプール底部に支持構造物を設置」(ステップ1の対策)などに取り組む。中期的な課題で5─6号機を含む燃料の取り出しについて武藤栄副社長は「現時点では工程はいえない」と述べた。

  <損害賠償策、国のスキーム待ち>

 勝俣会長(訂正)は自らの進退について「経営責任は感じている。まだ決定していないが、退く方向で検討は進めている」と述べた。清水正孝社長の進退については「社長も経営責任を感じているが、(両者が)辞めるほうがいいのか、どちらか残るほうがいいのか社長とも話し合いはしていない」と語った。同会長は「誰が残るかどうか今後、考えて判断していきたいが、原則は株主総会で責任をとって退任するものと考えている」と述べ、自身を含め経営陣の進退問題は6月下旬の株主総会が一つの区切りであるとの認識を示した。

 今後、東電としてのどの程度の損害賠償を負うことができるのかのメドについて勝俣会長は「国のスキームが決まらないととても答えられない。資産売却をいくらやっても(負担が)全額なら全く足りない」と強調した。賠償を進めるための原資確保に向けた東電としての合理化策として、株式や不動産などの保有資産の売却も取りざたされているが、「答えられないが、いろいろなことを検討している」(勝俣会長)とした。東北電力(9506.T: 株価, ニュース, レポート)との合併に関する質問も出たが「全く考えてない」としている。

 (ロイターニュース、浜田健太郎:編集 石田仁志)

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冷房装置、設置を検討=空気で原子炉冷却―保安院
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-18X748/1.htm
2011年4月18日(月)12時53分配信 時事通信
 東京電力福島第1原発の事故で、経済産業省原子力安全・保安院は18日、原子炉を冷却するシステムの一環として、空気で冷やす冷房装置を1号機と3号機に設置する方向で検討していることを明らかにした。
 保安院によると、冷房装置は「エアフィンクーラー」と呼ばれ、フランスの原子力発電所では既に実用化されている。原子炉内を空気との熱交換で放熱する仕組みという。同院の西山英彦審議官は「国内では初めてではないか」としている。 
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菅“厚顔無恥”原発対応で開き直り!「全ては知らないが…知見ある」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-zak20110418009/1.htm
2011年4月18日(月)17時0分配信 夕刊フジ 
 参院予算委員会は18日、菅直人首相が出席して集中審議を行った。菅首相は、批判が殺到している福島第1原発事故への対応について、「しっかりとやっている」と自画自賛。さらに、原発事故を想定した昨年秋の防災訓練の中身を忘れていたことを暴露されながらも、「私が細かいところまで承知していない」と開き直ったのだ。

 いったい、菅首相はどれほど、ずぶとい神経をしているのか。

 自民党の脇雅史参院国対委員長は集中審議で「国民の7、8割が首相にリーダーシップがないと言っている。なぜか?」と質問した。毎日新聞の最新世論調査では、78%が菅首相は指導力を「発揮していない」と答えている。これらを念頭に置いての質問だ。

 しかし、菅首相から返ってきたのは自慢話のオンパレード。

 「事実をぜひ、国民のみなさまにもみていただきたい。震災後、2つの本部を作った。自衛隊に指示して、自衛隊はすぐ現地入りした。初動が遅れたという指摘は当たらない。十分な対処ができている」

 原発事故についても「原子力災害対策特別措置法に基づいて、内閣として、しっかりしたことができている。全力を挙げてやっている」と胸を張ったのだ。

 ただ、あぜんとするようなボロも発覚した。

 脇氏が、菅首相を本部長として、昨年10月に行われた「原子力総合防災訓練」について、「どういう想定で行われたか覚えているか?」と質問したところ、菅首相は「いろいろな事態を想定したはず…」などと、明確に答えられなかった。

 これに対し、脇氏は「非常用冷却装置と複数の設備故障により、放射性物質が放出されたときを想定だった」と指摘。まさに今回の原発事故と同様のケースであり、脇氏は「本当に記憶はないのか?」と詰め寄った。

 菅首相は自身の不覚をわびることもせず、「私が細かいところまですべてを知っているかと言われれば、承知していない」と開き直り、「東海村の臨界事故や、チェルノブイリなどは、私なりに知見を持っている」と話題をそらした。

 どうして、ここまで厚顔無恥になれるのか。

 脇氏は「真摯に反省せずに言い訳をする。国民は見透かしている。国民に頭を下げるべきだ」と厳しく指摘した。

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福島原発原子炉の状態 原子炉の温度
http://atmc.jp/plant/temperature/

原子炉温度
A…原子炉給水ノズル温度
B…圧力容器下部温度
※原子炉の設計温度(耐久できる最大温度)302度を点線で表しています。

福島原発 1号機 (173.9 ℃)
- 4/12  4/13  4/14  4/15  4/16  4/17  4/18
A 216.2 206.2 203.6 197.0 189.9 180.4 173.9
B 119.0 119.0 119.5 119.4 118.3 116.6 115.4

福島原発 2号機 (141.8 ℃)
- 4/12  4/13  4/14  4/15  4/16  4/17  4/18
A 165.8 170.1 159.7 150.0 142.8 141.1 141.8
B 208.1 183.2 116.3 116.0 115.3 114.8   

福島原発 3号機 (114.3 ℃)
- 4/12 4/13 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18
A 105.4 92.2 90.4 91.2 91.1 90.7 101.5
B 119.3 117.3 122.6 121.5 121.3 121.7 114.3

福島原発 5号機 (45.5 ℃)
-4/12 4/13 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18
A 33.1 43.4 33.5 45.1 45.3 44.4 45.5

福島原発 6号機 (22.4 ℃)
- 4/12 4/13 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18
A 22.7 48.6 24.1 47.1 33.5 33.3 22.4
B _ _ _ _ _ _ _

雰囲気温度(原子炉内の気体温度)
A…RPVベローシール
B…HMV戻り
※原子炉の設計温度(耐久できる最大温度)302度を点線で表しています。

福島原発 1号機 (120.2 ℃)
   4/17 4/18
A  121.4 120.2
B   97. 5 96.9

福島原発 2号機 (132 ℃)

   4/17 4/18
B  131 132

福島原発 3号機 (240.4 ℃)
   4/17 4/18
A  253.2 240.4
B  103.9  80.1

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関係者も愕然!東電“嘘っぱち”工程表「あくまで希望的観測」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110418/dms1104181607018-n1.htm
2011.04.18
 放射性物質の漏出が続く福島第1原発について、東京電力は17日、事態収束に向けた「工程表」を発表した。放射線量の着実な減少(ステップ1)に3カ月、放出を管理し、線量を大幅に抑制する段階(ステップ2)までは最長9カ月かかる見込みという。しかし、深刻な事態が続く1-4号機周辺は、依然高い放射線濃度を記録しており、作業員が近づくことさえ不可能。放射性物質を含む水や蒸気の漏出箇所も特定できておらず、関係者は「(工程表は)あくまで希望的観測」と自嘲している。

 「少しほっとしたが(6-9カ月は)大変長い期間だと思う。ようやく少し先が見えたという感じだ。収束後から村が再建されることになる」

 政府と東電の“泥縄”で示された計画避難に揺れる福島県飯館村の菅野典雄村長は、東電が発表した工程表を受け、複雑な表情を見せた。しかし、実際に現場で復旧作業に従事する原発関係者の多くは、「こんなに早期に冷温停止状態に持っていけるとは思えない」と語る。工程表は、関係者の多くが愕然とするほどの“楽観的観測”というのだ。

 そもそも、こうした工程表を作成するうえでは、各原子炉の損傷状況の詳細な把握が不可欠。しかし、建屋近辺や内部はいまだ高い放射線量が示され、とても人間が作業できる状態ではない。原子炉や燃料プールの現状は未確認のままで、汚染水の漏水が完全に止まったかどうかも判然としていない。タービン建屋の地下だけで6万トンに及ぶ汚染水の保管場所すら定まっていないのが実情だ。

 「一連の爆発で1、3号機は格納容器、2号機は格納容器につながる圧力抑制室の一部が損傷している可能性が高い。だが、注水作業が続く中、総延長数十キロに及ぶケーブルや配管をかきわけて損傷箇所を特定するだけでも至難の業。さらに、燃料プールに漏水があった場合、格納容器と異なり外側からの補修は困難なことから、数カ月ですべての穴を塞ぐというのは希望的観測に過ぎない」(原発作業員)

 こうした声を裏付けるように、工程表の確度を追求された勝俣恒久・東電会長は、会見の席上、「(事故の)収束は成功するのではないか。自信がないが…」と、しどろもどろに。一方、菅直人首相は、「これで一歩前進かな」とまるで他人事のようなコメント。最長9カ月の事態収束は完全に絵に描いた餅だ。

 ほかにも、リスクを数え挙げればキリがない。東電関係者はこう語る。 「燃料ペレットの損傷状況は未知数で、今後も断続的に小規模な再臨界が生じて急激に放射線量が増加する可能性も否定できない。だが、工程表はこうした際の作業員の退避方法や抑制手法に一切踏み込んでいない。格納容器の損傷を補修する前に燃料域上部まで水を満たせるかどうかも分からない。当然、作業員の安全はまったく担保されていない」

 史上最悪といわれるチェルノブイリ原発事故(レベル7)で、米共同調査チームの代表を務めたジョージア大のチャム・ダラス教授は、放射性物質の漏出を止めるまでに「1年は必要」と工程表よりも厳しい見方を示しているが、これはあくまで巨大余震のリスクを度外視したもの。福島第1原発が建つ福島県浜通りは、約1週間前にも最大震度6弱の余震が2回、5弱が3回発生。先月23-24日にも5強を3回観測するなど、強い余震に見舞われている。

 東電は工程表の中で、今後の作業の障害となり得る9つのリスクを示した。すでに存在するリスクとして、水素爆発が再度発生することと、原子炉格納容器の損傷箇所の密閉作業が長期化することを挙げたほか、原子炉の冷却に必要な電源が余震や夏場の雷で一部喪失することも挙げている。 また、放射線レベルが高い場所での作業の長期化や、高濃度の汚染水を保管する施設の設置遅れなども懸念している。

 その後に続く第2段階でも、放射性物質の放出を抑えるために原子炉建屋全体を覆うカバーが巨大台風で破損する恐れを想定。つまりはリスクだらけ、ということだ。

 日本戦略研究フォーラム復興支援・国際連携室室長の唐川伸幸氏は、「工程表は、内部の損傷の状況を最小限に見積もっている。原子炉の冷却を最優先にする一方、放射能そのものの抑制は後回し。それだけ、作業員や住民の生命を危機に追いやっていることになる。米国は冷却だけで2~3年かかるとみており、政府や東電の認識の甘さがうかがえる」と話している。

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