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福島第一にあるウラン燃料の量って!? 2466t 広島型原爆の1233倍、チェルノブイリ 19倍

※大変申し訳ございませんでした。チェルノブイリ 224倍と書いておりましたが、計算ミスで19倍が正しい数字です。途中計算の単純なミスでした。今後、こういうことがないように注意いたします。

但し、言いたいこはまったく変わっておりません。

これは単なる数字であって、被害の大きさを表すものではない。

しかし、

 ウランの総量 = 放射能物質の総量

これもまた事実である。

因みに、広島型原爆にウラン235の量は約60kgであり、
福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量 2466tがある。

(二酸化ウラン量 2466tは、福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量の計算から導いたあくまで概算である。)

二酸化ウランの中で原爆に使われたウラン235は、ペレットに2~4%が含まれている。

仮に、ペレットに含まれる(3%として)ウラン235のみを比較しても74tも存在することになる

ウラン235の量 74t÷ 60kg = 1233倍

ウラン235のみ比較で、広島型原爆の1233倍のウラン235の存在が判る。

ウラン235も、ウラン238も同じウランであり、同じエネルギーを持っている。
違うのは元素としての安定性であり、単純にウラン238の方が安定しており、ウラン238は核分裂反応の減速材として機能する。

しかし、
高速中性子にさらされると核分裂反応が起こり、崩壊物質を放出しながら核分裂の過程でプルトニウム239へと変わってゆくのである。

プルトニウムは高熱にさらされて溶け出すと、放射能物質を撒き散らしながら自らも粒子とガスになって拡散する。
半減期という放射能が低くなるのは敢えて言わないでおこう。
言うだけ無駄である。
それほど長い期間を必要とする。
下の使用済み燃料は、ウランからプルトニウムに変化しているので、燃えるエネルギーよりもプルトニウムの拡散という意味でトンでもなく恐ろしいモノである。

半永久的に放射能が下がらない地域が東北・関東一帯に生まれる可能性があることだけは心に止めて貰いたい。

放射能の量で住める地域と住めない地域が生まれ、それがどうなるかは事故の規模で変わってくる。

『神のみぞ知る』

どこかの大臣が言ったが、あながち間違っていない。

だからこそ、「原子炉を終息させなければならない」と何度も叫んでいる。

広島型原爆の4万倍以上のエネルギーがそこに存在し、数千倍以上の放射性物質を撒き散らす可能性がそこにある。

チェルノブイリ原子力発電所事故と比較するなら
(事故が起こった4号炉は福島の6号炉と同じ程度の電力を供給できることから同程度のウラン使用量と推定すると、福島の6号炉に使用してる二酸化ウランの量は 132tとする。)

福島第一の総二酸化ウラン量÷チェルノブイリ4号炉の二酸化ウラン量

       2466t ÷   132t   =  19倍

つまり、チェルノブイリ原子力発電所事故が子供のいたずら程度の事故であったと思わせるほどの未曾有の危機の可能性があるのだ。

本当の被害は予測できない。

『神のみぞ知る世界』

そんな予測できない未来より、終息させた安心した世界を手に入れたいものである。

とにかく、冷やすこと。水を注ぎ続けること。原子炉の温度を上げさせないこと。

これを1番に考えないとトンでもない事態になる。

現政権は放射能を拡散させない為に、原子炉の温度が上がることを容認している。

とても気険な考え方だ。

私見を言わせてもらうならば、

今拡散している汚染水などは土木工事の技術を駆使すれば、拡散を防ぐ方法はある。
私以外にも多くの方々がアイデアを出している。
問題は決断して、即実行できない運用面に問題があるのだ。
ハード(技術)に問題があるのではなく、ソフト(官邸)に問題がある。

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福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量の計算

使用
状況  済   新   原子炉内
1号機 292本、100本   400本
2号機 587本、 28本   548本
3号機 514本、 52本   548本(MOX燃料)
4号機 1331本、204本    0本
5号機 946本、 48本   548本
6号機 876本  64本   764本
合計  4546本 496本  2808本 総本数 7852本

共用プール 約6400本

福島第一内の総本数 約14252本

燃料棒1本当たりの二酸化ウラン量 173kg/本

福島第一原子力発電所に存在する二酸化ウラン量は、約2466t になる。
(6号機の二酸化ウラン量 764本×173kg/本=132172kg)

(下の参考資料よりまとめました。)
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福島第一原子力発電所
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

1号機:二酸化ウラン 約69t/年
2号機:二酸化ウラン 約94t/年
3号機:MOX燃料    約94t/年
4号機:二酸化ウラン 約94t/年
5号機:二酸化ウラン 約94t/年

1号機
ウラン装荷量(t) 69
燃料集合体(本) 400

2~5号機
ウラン装荷量(t) 94
燃料集合体(本) 548

6号機
ウラン装荷量(t)  132
燃料集合体(本)  764

燃料棒1本当たりの二酸化ウラン量 173kg/本
------------------○------------------
「建屋と別にさらに6400本」 使用済核燃料めぐり読売報道
http://www.j-cast.com/2011/03/18090770.html
2011/3/18 10:06

6基の原子炉建屋内の貯蔵プールとは別に、約6400本の使用済核燃料を貯蔵した共用プールがある。

1号機 292本、
2号機 587本、
3号機 514本、
4号機 1331本、
5号機 946本、
6号機 876本
合計  4546本
共用プール 約6400本
総計1万950本程度
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福島第一原子力発電所等の事故概況
http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/blog/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%A6%82%E6%B3%81%2308.pdf
---------○---------
沸騰水型原子炉に用いられる8行8列型の燃料集合体について
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/ho019.pdf

集合体ウラン重量(㎏) 約184㎏、約187~195㎏
平均ウラン濃縮度(%) 2.62%、 2.1~2.5%
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福島第一原子力発電所 MOX燃料の長期保管
http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/100805-5.pdf
---------○---------
二酸化ウラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
---------○---------
天然ウラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
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ウラン238
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3238
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プルトニウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
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核燃料サイクルって何?
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/cycle.html
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チェルノブイリ原子力発電所事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
1986年には人類史上最悪の原子力事故であるチェルノブイリ原子力発電所事故が発生。
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チェルノブイリ原子力発電所
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
発電所の建設は1970年代に始まり、1977年に1号炉が竣工し、翌1978年に2号炉、1981年に3号炉、そして1983年に4号炉が竣工した。 さらに、それぞれ1GWを発電することができる5号炉と6号炉の2つの原子炉が、その事故の時に建設中だった。これら4つのプラントはRBMK-1000型である。また、4号炉の事故が起こらなければ、世界一になる予定であった。
4つの炉は、それぞれ電気出力1GWe (熱出力3.2GWth)を発電でき、合計でソ連の原子力発電量の15%、ハンガリーへのエネルギー輸出の80%を占めていた。4号炉は、ウクライナの電力のおよそ10%を生産していた。
(1GWe = 100万kw)
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コメント

   毎日、ブログを書かせていただいていますが、今回に福島原発に核燃料棒が、どのぐらいあるかを調べていたら、あなたのブログに出会いました。あなたの記事を断りなく引用させていただきました。宜しく御了承ください。
テトスの日記 著者

原発内の燃料のメルトダウンにより発生する、熱量/hrはどの程度であろうか。
これは、人間の制御の可能性がない値ではないか?
不可能であるならば、原発はやめるべきである(起こる確率は、0ではないので)

半減期が長ければ、放出する放射線量は少ないはずです。
そして放射腺を放出すれば違う物資に変化します。
もし、プルトニウムやストロンチウムで見つかったら「核崩壊」は起きていない=放射腺は出ていなかったことになります。
危険厨はもう少し時間軸という点を織り込んで欲しい。
ちなみに、少量の放射腺を長い時間浴びても問題はない。
身近な例で言うと、紫外線を一気に浴びると火傷をするし、強めの紫外線で肌が焼ける。だけど、蛍光灯にも含まれているがそれでは肌は焼けないし火傷もしない。
紫外線もα線もβ線も同じ電磁波です。

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