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杞憂です(6) 情報の隠蔽をするな!!!

原発情報 ←(最新)
http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-adc1.html

政府か東電か知りませんが、情報の齟齬(そご)が明らかになりました。
東電(記者会見のメンバー)は情報を持っていないのか、意図的に隠しているようです。
私の感想としては隠蔽しようとしているように思えます。

その理由は圧力容器の気圧です。
圧力容器の通常気圧は1気圧。設計限界が4気圧です。
基本的な強度データーです。
東電(記者会見のメンバー)はこれを知らないらしい。(そんな訳がない)

・・・というよりも、異常事態のときに「16気圧だったから6気圧に下がった」それをに下がったと発表したと思います。
そのとき、6気圧が異常事態であることを隠蔽しました。
今回のベントを開ける理由に矛盾が生じています。

炉内の水位も圧力も教えると、無用の混乱を避ける為にデーターを上げていません。
今回、官邸から情報が出ていることを知り、早速確認しました。

平成23年(2011年)福島第一・第二原子力発電所事故について
http://www.kantei.go.jp/saigai/201103201700genpatsu.pdf

まず、

これが東電が言っていた基本条件と発表されているデーターのまとめです。

【3号機】
炉心燃料健全性              炉心損傷
格納容器健全性              損傷の疑いあり
交流電源を要する原子炉冷却機能   機能喪失
交流電源を要しない原子炉冷却機能  機能喪失
建屋健全性                 大きく損傷
原子炉圧力容器内水位           不明
原子炉圧力容器内圧力         (情報なし)
格納容器圧力                安定
炉心への注水               実施中(海水)
格納容器への注水            実施中(海水)
格納容器ベント              実施中
使用済み燃料プール内の燃料健全性  水位(健全)?、ポンプ車による注水済み

しかし、実際は

格納容器ベント           実施中×⇒遮蔽中

と東電の記者会見で勘違いを訂正しました。

さらに官邸のデーターには

・水位(20日04:30)
(A)-1950mm(B)-2300mm
・原子炉圧力(20日04:30)
(C)0.180MPaG(B)0.216MPaG
・格納容器圧力
  0.340MPaabs
・炉内の温度が三百数十℃になっており、炉圧が高くなっている。
(原子炉の通常運転中は280~290℃)

と書いてありました。

意味不明(A)(B)(C)の数字があり、どう解釈すればいいのか判りませんが、

何故、東電が水位や圧力、温度というこの数字を持っていないのでしょうか?
謎ですね!?

(原子炉圧のMpaGは絶対圧と大気圧の差です。素直に読むと炉内の圧力が容器圧より小さくなります。容器圧は通常1気圧です。容器圧を大気圧として考えるべきなのでしょうか? 意味のない議論なので保留します。)

いずれにしろ、

随分低い炉内圧力です。
ほとんどベントの解放状態と言っていいでしょう。
水位から見て、燃料棒は半分露出状態か、すでに溶けている可能性があります。

炉内温度だけが異常に高い気がします。

おそらく、この是正の為に、注水量を増やし、圧力容器内圧力を上げたと推測されます。

炉内温度が120℃まで下げないと安定しませんから、道のりは遠そうです。P9

一方、

1号機と2号機にも水位・炉内圧力・容器圧力が書かれています。
炉内温度が書かれていないので、これでは終息したか、否かは判定できませんが安定状態ということでしょう。
特に2号機はベントを閉めたままですからより終息に近いのでしょう。2日前に炉内温度が100℃になったとも言ってましたし、その後で上がっていても危険にはすぐにならないでしょう。

さらに、

2号機の使用済み燃料プールへの注水開始が書かれています。
電源復旧後、冷却システムが回復すれば、2号機もほぼ解決です。

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直近の政府発表
http://www.kantei.go.jp/saigai/
平成23年(2011年)福島第一・第二原子力発電所事故について
http://www.kantei.go.jp/saigai/201103201700genpatsu.pdf
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東電記者会見20日16:30
http://www.ustream.tv/recorded/13444839
・注入は以前からやってました。注入量のデーターを持ち合わせてない。
・注入しても水位の変化がない。
・以前、圧力調整室のベントが開いたままと言いましたが、閉まっていた。
・圧力容器側のベントは開いていると思うが確認。(調整室と容器といういみだろう)
・注入しても水位が変わらないのは完全に蒸発している為ではないのか? 東電、判りません。
・3号機の流量を増やした為に圧力が上がった。
・官邸のホームページに3号機の炉内温度が二百数十℃だったのが三百数十℃に上がった為に炉圧が上がった。(東電としては判らない。確認させて)
・格納容器の圧力調整弁からは直接外気にでる。フィルターとこはない。但し、圧力調整室を経由しているので水の中を通る。(冷却されて、放射性物質はそこに滞留するだろうという論理)
・ドライベント? ウェットベント? 東電もお二人も混乱。意見が合わない。
・福島第一原発でドライベントという方法で格納容器の弁を開く 可能性があるらしい。もしもそうなったら前回のウェットベントより放射性ヨウ素(I- 131)が高濃度で排出されるので、雨に濡れない様にとのこと。
・3号機、圧力は上昇傾向から高止まり。340キロパスカル(3.4気圧)まで上がったが、310キロパスカル(3.1気圧)に下がったので様子を見ている。
・以前13日では6気圧なのに、今回3気圧でドライベントしようということになったののか?
(注.設計限界が4気圧なので、3気圧は危険域です。通常は1気圧。ベントを考慮するのは当然です。以前の対応が異常事態であって、今回が正常な対応です。しかし、東電は質問に答えません。専門でない私が知っていることを東電関係者が知らない訳がありません。完全に情報の隠ぺいです)
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東電記者会見20日 12:13AM
http://www.ustream.tv/recorded/13444774
・3号機の外部圧力へのベント解放
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前回の“ベント”はウエットタイプで、水の中をいったん
通したのでそのときに放射性物質がある程度水に吸収された
のだそうです。それでも食物にすでに検出されています。行な
われるかもしれないドライベントにより放出される放射性ヨウ素
の量はその100倍にはなるそうです。
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FUKUSHIMA SECOND EXPLOSION REACTOR 3 JAPAN
http://www.youtube.com/watch?v=nw2Aw3komgc&feature=related
(youtube 福島3号機の爆発シーンです。)
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陸自160人決死の放水、15キロ防護服で接近
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110319-567-OYT1T00919.html
2011年3月20日(日)13:23
緊迫状況が続く東京電力福島第一原子力発電所。自衛隊は、陸自中央即応集団(CRF)に所属する中央特殊武器防護隊(中特防)を中心に、 被曝 ( ひばく ) の恐怖と戦いながら、決死の作業を続けている。

 「原子炉への放水など訓練したこともないが、我々はその任を全うしなければならない。今が正念場だ」

 CRFの宮島俊信司令官(陸将)は、自らに言い聞かせるようにそう話す。

 「原子炉の冷却機能が喪失した」との連絡で、震災当日の11日夜、中特防を現地に送り出した。中特防は核や生物・化学兵器によるテロ攻撃などに対処する専門部隊。全勢力の約160人が、放射能漏れに備えて派遣された。部隊は13日から冷却用の海水をくみ上げ、原子炉格納容器に注入する作業を指示された。

 だが、14日午前11時過ぎ、3号機の原子炉建屋が水素爆発で吹き飛び、事態は急変した。

 「隊員が行方不明」。事故の知らせにCRF司令部(東京・練馬)は凍り付いた。事故は隊員6人がポンプ車2台と四輪駆動車に分乗して現場に着いた瞬間だった。爆発した建屋と車両との距離は20メートル。吹き飛んだ外壁のコンクリート片が3台の車両を直撃、6人は大破した車からはい出し、自力で避難した。隊員4人が足の裂傷などのけがを負ったが、「外壁の破片が1メートルずれて落ちていたら、とても軽傷ではすまなかった」と陸自幹部は振り返る。

  安堵 ( あんど ) する間もなく、今度は原子炉建屋に対し上空からの放水を要請された。

 山林火災で慣れているとはいえ、原子炉上空には高濃度の放射線が放出されている。放水の際、隊員はヘリの中で腹ばいになり、中央の穴から目標を見定めなければならない。陸自は急ぎ、放射線を透過しにくい鉛板をヘリに敷き、17日午前に離陸した。

 CRF所属の第1ヘリ団(千葉)が、CH47ヘリ2機で計4回の空中放水を試みたものの、隊員が浴びる放射線量が多く、効果も限られていた。このため同日午後には、車両の中から放水できる特殊消防車による活動に切り替えた。

 隊員は戦闘服の上に粉じんやウイルスの侵入を防ぐ衣服を着用、その上から厚さ3ミリの鉛板が埋め込まれた約15キロの放射線防護服を着込んでの作業だ。

 放水目標は、3号機の使用済み核燃料一時貯蔵プール。「1号車命中」「2号車命中」。CRF司令部に次々と連絡が入る。

 約50メートルの距離から放水した17日に比べ、18日は10~20メートルにまで接近した。防護服を着ても防げる放射線は限定的で、中特防の隊員が化学防護車の中で被曝線量を測り続けている。陸自幹部は「隊員たちはよく頑張っている」と語る。想定をはるかに超えた過酷な状況下で、作業は続く。(編集委員 勝股秀通)

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3月19日(土)【救国内閣を作る覚悟があっての要請なのか?】
http://blog.goo.ne.jp/newseko/e/7c1c6e5998974c28c6cc17506062f965
2011年03月19日世耕日記
今日の午後菅首相から1本の電話が谷垣総裁に入り、副総理兼防災担当大臣での入閣を要請された。谷垣総裁は自民党役員会に諮った上でお断りした。
 本件について「菅首相が挙国一致内閣への協力を求めたのに、谷垣総裁が袖にした」という形で受け取っている方が多いと思うが、私の見方をお伝えしたい。

 自民党は震災が発生して以来、全面的に政府に協力してきている。まず国会を事実上の休戦状態にし、閣僚が震災対策に専念できる環境を作った。憲法で定められた休会手続きを取るように提案したが、民主党が拒否したので提案を取り下げ、自然休会の形にした。
 さらに自民党の過去の経験と多彩な人材を背景に、積極的に政府にアドバイスを行ってきた。総裁や政調会長が正式に行ってきたアドバイスもあれば、私を含め議員個人が行った助言もある。その多くが採用され、震災対応を改善する上で役立っている。
 さらに自民党は、政府の活動に迷惑をかけないように留意しながら被災者支援にも取り組んでいる。若手議員を中心にミネラルウォーターや携帯充電器等の支援物資を集め続々と被災地に送り続けている。明日には視察も兼ねて議員数名がトラックに乗って被災地に物資を運ぶ。さらに東京の医療機関を議員が手分けして回って提供可能な支援をリストアップし、被災地の医療機関と繋ぐという活動も行っている。

 まさに自民党は国会運営上も、行政対応上も、そしてボランティアとしても震災対策に全面的に協力しているのである。今この時点で自民党から入閣しなければ震災対策に支障がでるということは何もない。

 今回の入閣要請は極めて政治的な変化球である。谷垣総裁が断れば「拒否した」と批判できるし、受ければ震災対応の責任を押しつけることができる。ここまで政府の対応に迷惑をかけることがないように気をつけながら、誠実に全面的に協力してきた自民党に対して、このような政治的変化球を投げ込んでくるとはあまりに誠意に欠ける行為である。
 そもそも厳しく対立してきた最大野党の党首に対して入閣を求めるのであれば、電話1本ではなく、きちんとした政策調整、人事、権限等の詰めた話が最低限必要だ。それなしで行うということは蓮舫大臣の節電担当大臣兼務や辻元氏のボランティア担当補佐官といった「こうすれば政権にとって有利になるだろう」という極めて政局的な判断に基づいた申し入れだと言わざるを得ない。

 もし私が菅首相の立場で、真摯に谷垣さんに入閣して協力を求めたいのならば、少なくとも以下の点を谷垣さんに明言、確約した上で、入閣要請するだろう。
○自分たちだけの手には負えなくなった。救国内閣として一緒に連立政権を組んで欲しい。
○谷垣さんが副総理兼防災担当として震災対策を行う上で、他に必要な閣僚、副大臣、政務官、補佐官ポストがあれば言ってくれ、基本的には谷垣さんが推薦する人物にやってもらう。
○閣内不一致になっていはいけないので、少なくとも連立中は自民党が批判してきた子ども手当、高速無料化等の政策は取り下げる。
○あくまでも震災対策のための連立であり、十分な補正予算が成立するなど、震災対応に目星がついた段階で、連立を解消し、新しいマニフェストに基づいた解散総選挙を行う。

 こういう提案、約束を行ってこそ、真の意味での救国内閣編成の申し入れと言える。それがない以上は単なる政権の延命策でしかない。谷垣総裁は上記のような条件をのむ覚悟があるのか?と逆に菅首相に対して切り返すべきであった。

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原発】格納容器に損傷ない模様 3号機爆発
http://www.home-tv.co.jp/news/genre.php?j=%B7%D0%BA%D1&news_id=210314057
 福島第一原発の3号機で14日午前11時1分ごろ、水素爆発が起きました。注水は続いていて、原子力安全保安院では、格納容器には損傷がないとみています。周辺では南から北に風が吹いています。周辺の住民に屋内への退避を呼びかけています。

 原子炉を包む格納容器が午前5時ごろから高い圧力を記録し始め、午前7時前には設計上の最高使用圧力となりました。このため、東京電力では新たに弁を開くドライベントという処置を検討していましたが、その後、圧力は自然に下がったということです。圧力を下げるためには、格納容器の外壁の一部を外すことも検討されていました。しかし、今回の爆発とこうした一連の作業との因果関係は今のところ分かっていません。

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再起動プラントパラメーター(通常時の参考資料)
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/091208no1-1.pdf
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福島第1原発で何が起こっているか
http://cnic.jp/files/earthquake20110311/20110317innai.pdf
2011年3月17日. 後藤政志
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福島第1原発で何が起こっているか
http://cnic.jp/files/earthquake20110311/CNICpresentation_20110319.pdf
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MPaabs 単位
http://www.ryutai.co.jp/shiryou/atsu/pkansan-01.htm
絶対圧力とゲージ圧力とを区別するときは、Pa[abs]または Pa[gage]を用います。
SI単位の圧力換算表では、1atm = 0kPa(G) = 101.33 kPa = 0.10133 MPa
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MpaGのG
圧力のあとにgをつけるのはgauge圧(ゲージ圧)。Gauge圧は絶対圧と大気圧の差でたとえば2気圧と表示されてたら空気圧+2気圧の意味です。ボンベのgaugeで読み取る圧力とかタイヤの空気圧などに適用されています

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研究炉の使用前検査
http://www.nsc.go.jp/kisei/040107pdf/page3_5_a.pdf
安全設計方針:原子炉冷却材圧力バウンダリ ●設計条件=最高使用圧力:4.7MPaG

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