単一民族という言葉にこだわりたくないのです。
日本は単一民族か?
「日本は単一民族」と言って責められる政治家が多くいる。「アイヌ民族法ができたばかりなのに何を言っているのだ。」と非難された方々がいうが民族というものをしっかりと理解しているのだろうか?
そして、日本民族という意味が判って言っているのに非難された政治家様はご愁傷さま。 判らずに言った方は自業自得だ。
日本には天皇を中心とした単一民族という意識が残っている。
そういう思慮のない人がいう言葉は嫌悪感を覚える。しかし、実態の日本は単一民族と言わざる得ない。
今、中国でチベットやウイグルで強圧的民族浄化を進めている。
日本は深遠で緩やかな民族浄化をほとんど終えている。
アイヌ法ができたとしても、アイヌ民族と呼ばれる存在はほとんど壊滅している。余程の経済的社会的援助なしに復活させることは難しいだろう。
アイヌ人がアイヌ民族を忘れないようにするのが限界だ。
それは在留朝鮮人にもいえる。一世二世には故郷というイメージが強い韓国・北朝鮮だが、三世には文化的ギャップが大きく故郷という感覚が生まれないだろう。また、仮に故郷に帰国しても文化的に受け入れられないものを多く抱えることになる。そう、彼らはすでに日本人なのである。
これは日本民族が柔軟で矛盾する文化を受け入れるのに適応した文化である為だ。
それゆえに、他の民族の日本化が加速するのである。
そういう意味で、日本化が進んだ民族しかいない国家、単一民族と言っても差し支えないと言えるのである。
“日本文化が如何に曖昧か?”というのは普段から目にしていると思います。
お正月に初詣 → 神社(神式)
2月14日バレンタイン → キリスト式
3月3日お雛さま → 民衆儀式
4月1日エイプリフール → キリスト式?
お盆お墓参り → 仏事(仏式)
12月クリスマス → キリスト式
そのほかに節分・子供の日・七夕等々
七夕は中国からの渡来系のお祭りだったとか違うとか???
神・仏・キリスト・民族習慣がごった混ぜです。
こんな環境に育っている我々は他の文化を受け入れることに抵抗が少ない。
また、他の民族も日本化が自然と進んでしまう訳です。
ですから、イスラム教の1部や他の民族の習慣が混ざったとしても気にしない。新しい日本文化として吸収・進化する訳です。
「これでいいのだ。」とは申しませんがこれも日本文化の1つなのです。
この日本文化の根源は、縄文人から弥生人への国譲りではないかと考えています。
おそらく、アイヌの祖先でもある縄文人が住む日本に、弥生人が渡来し、さらに後の天皇家を含む天孫族と呼ばれる新弥生人が渡来したと考えます。
これが古事記・日本書紀に書かれている国譲りと考えられます。
古事記・日本書紀の名前から想像するに、服従した縄文人と弥生人の混血種が現日本人の基礎となります。服従しなかった縄文人は近畿・中部・蝦夷へと移り住みます。明治初期まで現存したアイヌ民族は縄文人が北方の気候風土に適応した文化形態と考えられます。
さらに、聖徳太子時代に渡来した秦族等が仏法を持ち込みました。
神事と仏法の合体、神仏合体が起こったのです。
こうして、聖徳太子の第一条、「和を持って尊きとなす。」が根づいていったと考えています。
「あいまい」という日本の文化は、他の文化と融合しやすい性質のある文化なのです。
明治維新の天皇の神格化のなごりがあり、単一民族というと嫌悪感を持つ方がいるので控えめに発言した方がよいでしょう。
しかし、民族な分類的には現在の日本は、“単一民族”といえる状態です。
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